コロナ禍もあって最近では学校でもタブレットなどを使ったリモート授業が行われているところもあるらしい。十分な教育効果が得られるのかと疑問視する教育関係者もいるようだが一番二の足を踏んでいるのは先生たち大人だ。
特に今まで学校の先生は何十年もの間、印刷されたプリントや紙の教科書、黒板・ホワイトボード、生徒と向かい合った授業しかしてこなかったからデジタルデバイドが甚だしい。多くの友人たちの中でもデジタル機器を使いこなせていないのは主に教員になった人たちだ。いまだにメールすら十分に使えないというのは現代の日本人の社会人としては欠格者と言っても過言ではない。
一方で今の子供たちは生まれて物心ついたときからスマホなどのデジタル機器に触れてきている。鉛筆の握り方はぎこちなくてもデジタルペンの使い方は感覚的に身についている。タイプライターは打てなくてもタッチ画面のフリックの速さには舌を巻くほどだ。そして自分がまだ知らないものでもデジタル機器を使うのに躊躇はない。似たようなものを日常的に使っているのだ。
遅れているのは他でもない大人だ。リモート会議でもテレワークでも自分がデジタル機器に触りたくない、触れたくないという一種のアレルギー反応を起こして、「アレは使い物にならない」「役に立たない」「そんな時間があったら直接行って話した方が早い」などと”使わないため”の言い訳ばかりを考える。
やらない言い訳を考える暇があるならもっと子供を見習って柔軟に勉強せよと言いたい。今もっとも勉強と努力が必要なのはデジタル機器を触りたがらないオトナである。以前、”メカに弱いオトナ”のことを書いたが、それはメカに弱いのではない。自分が素人しなかった結果が自分をそのような人間にしてしまっただけだ。
今の子供たちは知らない機器にも臆することなく積極的に触れてものの10分もすると自在に使いこなしている。今のオトナたちにはそんな能力はないのだから、今からでも子供たちに頭を下げて教えを乞うという謙虚な気持ちが必要だ。歳が上だから偉いわけではない。知識や能力がないのなら能力のある人に先生になって貰えばいいだけのことなのに、ケツの穴の小さいオトナほどくだらないプライドが邪魔をする。
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