ボクの好きな有村架純さん主演の映画だ。ご覧になったことのある人も多いだろう。まったく学校の勉強ができない女子高生が一念発起して慶應大学に現役合格するという単純で明るい娯楽映画だったが、なんといっても有村さんが可愛かったので今でも印象に残っている。もっともその後の有村架純さんは驚くほど綺麗になりNHKの朝ドラで主演女優になったりしてますます大活躍している。
劇中の有村さん(工藤さやか役)はそもそもテスト問題のいっていることがまったくわからない折り紙付きの落ちこぼれだ。聖徳太子を「セイトクタコさん」と呼び「可哀想なデブの女の子」だと思っている。そんな女の子がひょんなことから「工藤さやかは慶應大学に行きます」と宣言する。勉強などやる気もなく進学など考えたこともないビリギャルのやる気を起こさせたのはなんだったのだろうか?
それはたまたま出会った塾の先生()の「これできたらカッコよくね?」という一言だった。「そんなの無理に決まってんじゃん」というビリギャルがやろうと思ったキッカケは本人にほんの小さな”自己肯定感”と”自分の価値観への共感”だったのではないだろうか。
誰だって他人から自分のことを頭から否定されればやる気をなくしてしまう。「お前はバカだ」「お前なんかにできるわけがない」と言われれば「そんなことは言われなくたってわかってる!」と始める前から思い込んでしまう。それはダメな親や指導者にありがちだ。そのくせ「勉強しろ」「いい会社(?)に就職しろ」「安月給じゃ仕方がない」と自分の価値観を押し付けようとする。
だからといって褒めるだけではダメだ。「褒めて伸ばす」とは最近になってよく言われるが煽てるだけでは子供は騙されない。モチベーション(やる気)の源泉は自分の心が動いたときだ。誰かにやる気になってもらうには「相手が何に心を動かされるのか」を考えることが必要だ。心を動かされるとは「カッコいい(誰かに好かれたり尊敬される)」だったり「偉くなる(みんなが言うことを聞く)」だったりする。
いくら大金持ちになっても嫌われ者の周りに人は集まらない。集まってくるのはお金目当ての嫌な人間ばかりだ。少なくともボクにはお金がないのでお金だけが目当ての人間はボクの周りには一人もいない。少なくともそれだけは間違いがない。
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