最近ではスマホアプリどころかパソコンのソフトもサブスク(サブスクリプション)が多い。昔は一度買ったソフトにはCDが付いていてパソコンが壊れても買い換えたパソコンにインストールし直して何年も使い倒したものだった。それがインターネット回線の高速化に伴ってライセンスを購入したソフトもサーバからダウンロードしてインストールするようになった。
それが今では、ライセンスを買ってもアプリケーションはサーバ上にあり、使用権だけが手元に来る場合も多い。いわゆる「クラウド」というヤツの一種だ。もっともクラウド型のアプリなら自分のパソコンがクラッシュしたとしてもあらためてダウンロードしてインストールする手間も省けるので便利なことも多い。
さらに、今ではパソコンを新しいOSにバージョンアップすると古いソフトは動かないことも多い。「このソフトはお使いのオペレーションシステムに対応していません」などというメッセージが出て万事休すとなる。その点、クラウド型のアプリの場合は新しいOSにも対応していることが多いので今まで通りに使えることが多いのだ。
以前は使っているうちにパソコンが先に壊れて、それを機にソフトも一緒に買い替えるということも多かったが、今ではパソコンは壊れていなくてもOSのバージョンアップなどでソフトの方が先に使えなくなってしまうことが多い。ちょっと前にCPUが32ビットから64ビットに変わる過渡期にも「このソフトは64ビットに対応していません」や反対に「32ビットには対応していません」などというメッセージが頻発してうんざりさせられたものだが、ようやくその波も収まって安定してきた。
その点、スマホのアプリはまだ良心的だ。中にはOSのバージョンが古くなると使えないアプリがあったり、古い機種のOSがバージョンアップできなかったりするが、ボクは今のところそういう被害にはあまり遭っていない。かなり前に買ったAndroidの検証機のOSがアップデートできなくなっていて検証機としての用を為さなくなったので廃棄したくらいのものだ。
今ではパソコンの機械的な寿命よりもOSやソフトのアップデートサイクルの方が圧倒的に早くなったのでパソコンがソフトに追いつかなくなっているような気がしている。この先、ソフトはどのように進化していくのだろうか。たぶんさらに使いやすくなっていくのだろう。怖いようでもあるが期待も膨らむのだ。
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