ネットによれば英語のbuzz(「うなりやざわめき、ウワサ、風説」などの意)からネット上のSNSなどで急激に話題になったりする状況のことを言うらしい。最初に聞いた時にはちょっと前に覚えた「ディスってる」(ネット上で悪口を言われること)と勘違いをして、全然意味がわからんと思ったものだった。最近のカタカナ語はネットでちゃんと調べてみないことにはスラングばかりで使い方を誤ってしまう。
数年前に参加していたライティング講座のサークルから毎日メーリングリストでメールが配信されてくる。何度も配信お断りの手続きをしているのだが一向に配信され続けている。読まずに削除しているので実害はないのだが今のご時世に個人情報の管理はどうなっているのだろうとお寒い限りだ。
そのメール自体は読んでいないのだがメールのタイトルに「必ずバズる動画のコツ」みたいなものが散見される。書いている人にも会ったことがあるのだが決して若者というような風貌ではない。どちらかといえばボクと同世代だ。そんな人が毎日のようにバズるバズるを連呼している。
そらくは若い世代の人たちに読んでもらおうとしてのフックだと思うのだが、ボクから見ればオヤジの浅はかな無理をしている姿のようでみっともなく感じる。つまり若者に媚を売って客にしたいわけだ。そもそもそんなことで引っかかってくる人が優良顧客になるとは思えないが、そんなエゲツないマーケティングのやり方が鼻についてボクはそのサークルを退会したのだった。
それ以前に、いい歳をしたオッサンが無理して若者に迎合しようとする姿は滑稽だ。若者から見ても「オッサンのくせに無理すんなよ」と思っているかもしれない。いやそう思ってもらえるのならまだ救いもあるが、無視されて相手にさえされないとなればただのミジメオヤジだ。
今までもそんな中年をあちこちで見てきた。若者からだけならいざ知らず同世代や年配の世代からもバカにされ、「オマエにはプライドというものがないのか!」などと上司から説教されている姿を見てしまった時には涙を禁じ得ないほど哀れだった。あんな風にはなりたくないものだと思った。ボクにとっての反面教師だ。
もっともそれで自分が幸せで「俺ってイケてる」と思えるなら本人は幸せだ。他人からなんと思われようと自分が満足するならそれでいい。人それぞれに考え方や信念が違うのは健全な社会だ。でもね、ボクはやっぱりああいうのはヤダな。
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