ドレッシング

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サラダのドレッシングは自分で掛けられるほうがいいのか、それとも和えてから出されたほうがいいのか。サラダの食べ方なんてそれぞれの好みだからどちらでもいいのだが、日本でもちゃんとした(?)レストランに行くとオーダーした時にドレッシングの種類を訊かれるがサーブされる時には和えて出されることが多い。

カジュアルなレストランだと何種類ものソースポットに違ったドレッシングが入ったものやボトルが出されて、自分で好みのドレッシングを掛けて食べることが多い。さて、ドレッシングは自分で掛けた方がいいという人と出される前に和えて欲しいという人が好みによって分かれるような気がする。最近ではなんでも”選べた方がいい”と思っている人が多いせいか、「ドレッシングは1種類しかないの?」などと文句を言っている人もいる。

そもそもドレッシングとはDressingのことで、”着飾る”という意味もあるという。つまりサラダを着飾らせて美味しく食べようという発想なのかもしれない。現代でも外国では、貴族というものは自分で何もしない(らしい)ので、ドレッシングもコックやサーバントに混ぜてもらうのが当たり前なのだろう。貴族がテーブルでドレッシングを選んで自分で掛ける姿は想像しにくい。

一方で今の日本人は、何でも自分で選びたがるので自分で掛けるほうを好む。日本人にとっては自由に選べることが最上のサービスなのだ。選択肢は多い方がいい、と思っている。

かつて新神戸駅前のカウンターしゃぶしゃぶ屋に昼飯を食べようと入った時、壁の張り紙に「タレはポン酢とゴマだれが選べます」と書いてあったのに、店に来る関西人たちは「どちらにしますか?」と聞かれると臆面もなく「両方!」と答えるのが常だった。さすがに神戸といえども関西人である。

でどちらがいいのかと言われれば、それはやっぱり好みの問題なのでそれぞれが好きにすればいいと思うのだが、ボク自身の好みを言わせてもらえばサラダのドレッシングは和えてから出してもらった方が嬉しい。その方がサラダ全体に味が馴染んでマイルドになるのと、出された小さなサラダの皿の中身のシャキシャキとしたレタスをこぼさないようにうまく混ぜるのはなかなか難しいからだ。

家では和えてから出すと、和えるためのボールを洗う手間が増えるので、各自が好き勝手にドレッシングをかけて食べるようにしている。結局は料理を作る側の都合しか考えていない。

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