シティポップってすごいの?

日々是好日

先日NHKの「あさイチ」でシティポップの特集をしていた。最初は「シティポップって何?」と思ったが、どうやらフォークがいつの間にかニューミュージックと呼ばれクロスオーバーがフュージョンになりロックがメタルと言われ始めた頃に流行り始めた音楽のことらしい。そういえばボクも中学生の頃はかぐや姫やさだまさしなんかにどっぷりと浸かっていたのが高校生になるとハードロック(のちのヘビメタ?)に夢中になってエレキギターなんかを始めたりした。中学生の頃はイナカでは「ロックは不良の音楽だ!」なんて(大人たちに)言われていたが高校生になる頃には市民権を得はじめていた。

高校生の頃、教室では大瀧詠一やEPO、山下達郎、竹内まりや、フォークから抜け出そうとしていたユーミンなんかが話題になることが多かった。もちろん黒柳さんが毎週「ベストテン」で「桑田さ〜ん!」や「チェッカーズのみなさ〜ん!」と叫んでいた流行歌も聖子ちゃんや明菜が大流行していた時期だったので、クラスの女の子の髪型は8割がた「聖子ちゃんカット」だった。それでもバンドを組んだりしていた友達の間では”ちょっと進んだ”音楽として今でいう「シティポップ」が流行り始めていた(なんでシティなんだ?)。達郎のRIDE ON TIMEがマクセル(カセットテープ)のCMソングになったりJR東海のシンデレラExpressに牧瀬里穂が達郎のクリスマスイブで登場した。この朝のゲストが牧瀬里穂だったのは偶然だったのだろうか?(NHKがJR東海のCMを流していた)

懐かしくなってApple MusicでEPOを久しぶりに聴いてみた。するとアルバムにはEPO以外にもシュガーベイブ(山下達郎がやっていたバンド)や竹内まりや、大瀧詠一、松任谷由美、大貫妙子なんかの曲も入っていてみんな仲間だったらしい。番組内のランキングでは大瀧詠一の「君は天然色」が一番人気だったがどの曲を聴いても懐かしい歌ばかりだった。最近では海外でも日本の”シティポップ”が人気なのだというがその訳はよくわからない。若い子の間でも「昭和レトロ」とか「エモい」が流行っているらしいからその流れかもしれない。

考えてみればあの頃はやり始めた音楽が40年以上経った今、リバイバルしているのは感慨深いものでもある。ボクは当時から達郎が好きだった(今でも家ではよく聴いている)ので20年くらい経って達郎の曲が再び話題になり始めた時には「20年早かったなぁ」と思ったものだが、他の人たちの曲も最近ではCMソングに使われたりしているのだから面白いものだ。

その後はアーティストがあまりにも細分化されて安室ちゃんを最後に”メガヒット”のような曲は出てこなくなってしまったが、今の子供達が歳をとって昔を思い出す時の音楽はなんなのだろう?まさか昭和に流行ったシティポップってことはないよね。

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