しゃべり続ける人

コミニュケーション

いつでもどこでものべつ幕なしにしゃべり続ける人がいる。他の人が口を挟む隙もないしゃべっている本人にはそんな気はないのだろうが結果的に一人でしゃべり続けている。いや嫌なワケではない。逆に明るい性格で憎めない人であることが多い。大抵はみんなの人気者だ。

しかししゃべり続ける人は他の人の話を聞かない。それはそうだ、他の人が話している間もしゃべり続けているからだ。自分がしゃべりながら他人の話を聞くことはできない。自分で話題を変えながらネタが尽きるまでしゃべり続ける。誰かが一つの話題について関連した話をしようとしてもクチバシを挟む余裕がないのでずっと黙って聞いているといつの間にか別の話題に移っていて結局は何も話さないまま過ぎていく。

最近流行りのオンラインミーティングなどをやっていると他の人が話しているのにそれにかぶせてしゃべり始める人がいる。話を最後まで聞かないうちに自分がしゃべり始めてしまう。どうやら我慢のできない性格なのだろう。待つということができない。そんな人も人の話を聞いていない。日本語は相手の話を最後まで聞かないと結論のわからない言葉だ。最後まで聞かないということは結論を早合点しているか相手の話の結論などどうでもいいと思っているかのどちらかだ。自分が喋っている間は耳がお休みになっているのだから最後まで相手の話の結論すらわからないでしゃべり続ける。

良識のある人は他人が話している時には自分は黙って相手の話や意見を聞いている。いやしゃべり続けている人に良識がないと言っているわけではない。常識がないだけだ。でも人気者だったとしてもそんな人に真剣に話を聞いてもらおうとは思っていない。そもそも話を聞かない人なのだから最初から無理な話である。

もっとも最後まで聞いているふりをしているのに実は何も聞いていないという人たちの集団がある。東京の永田町にある議員センセーが集まる「国会」というところである。ここは話し合いをするところだったはずだが、テレビなど見ていても今までに一度だって話合いをしているところを見たことがない。話を聞かずに野次を飛ばしているところだけはよく見かける。日本でいちばん常識のないえげつない人間たちの集まるところだ。

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