お返しはいつ返ってくるの?

コミニュケーション

誰かに何かをあげるときにあなたは「お返しはいつ返ってくるんだろう?」と思いながらあげますか? 仕事をしていれば自分が何かやったことへの報酬を貰うのは当然だと考えます。何も貰えないならタダ働きですよね。何も見返りのない仕事をやったことがありますか?自分が好きな仕事ならいざ知らず好きでもない、まして嫌な辛いことを好き好んでやりたがる人は少ないと思います。

その仕事は依頼した相手にとっても嫌で辛い仕事かも知れません。イヤな仕事だからあなたに頼んだのかも知れません。あなたが相手に代わってその仕事を引き受けてくれるなら相手にとっては嬉しいことでしょう。自分がやらなくても済んだのですから。そしてその仕事を相手の人が自分でやるよりも上手にこなすことができたなら相手はあなたのことを重宝に思うでしょう。

何も与えなくてもイヤなことを自分よりも上手くこなしてくれるのならと、次からも見返りなしで依頼してくるかも知れません。そんなときあなたならどう思いますか?「いいように使いやがって!」でしょうか? そうですよね、便利な人間としていつまでもタダ働きさせるかも知れません。

でもそんなあなたの姿を誰かが見ています。タダ働きさせるような人はなんとも思っていないかも知れませんが、誰かに損させて自分だけが良ければいいと思うような行動は他の人から見れば決して気持ちのいいものではないのです。それでも文句ひとつ言わずに一所懸命にいい仕事をしようとするあなたの周りには正義感に溢れた素敵な人たちが集うようになります。そしてその人たちこそがあなたの味方であり真の友人になるのです。

まず無償で惜しみなく与えること。特許の精神は「誰にも教えず自分だけがいい思いをする」ことが基本です。もちろん自分が努力した結果だけを横取りして盗んでいくような人はたくさんいますから現実的には特許制度は必要でしょう。

しかし普段の生活の中で「それは企業秘密だから」という人もたくさんいます。ほんの些細なアイデアも「自分が考えたんだから誰にも教えない」という人もいるでしょう。そんな人を見てあなたは何を感じますか?

かつてウォークマンの時代に一斉を風靡したカセットテープはオランダのフィリップス社が開発したものです。フィリップス社は規格を完全に守ってどこのメーカーのものとも互換性を保つことを条件に特許を無料で開放しました。そのおかげでカセットテープは世界中で標準規格となり広く使われるようになったことはご存知の通りです。

フィリップス社がどのような戦略で特許を開放するという選択肢を取ったのかはわかりませんが、結果的に優れた技術を開放したことが世界中の人やメーカーを潤すことになったのです。

人が嫌がるようなことをせず常に与え続けていれば、いつか自然と報酬を得られるようになるのです。その道程は長いものになるかも知れません。しかしやがてその見返りは自然にやってくるはずです。しかしもしその報酬に自分自身が満足できないとしたらそれは与える量がまだ少なすぎるのです。自分がたくさん貰ってから何をお返ししようかと考えるようでは何も得ることはできません。まずは与えることはらすべてが始まるのですから。

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