うちの子に限って

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西洋にはこんなブラックジョークがあるという。ユダヤ教徒の父親が神様に相談した。

「うちの子供が変な新興宗教に手を出しているんです。どうしたらいいでしょうか?」

と。すると神様は、

「安心しなさい、うちの子供も同じですよ」

と答えたのだそうだ。

ユダヤ教の神様は「ユダヤ人だけが救われる」と言っているが一方でキリスト教は「すべての人は救われる」と言い始めた新興宗教である。そしてイエス・キリストは”神の子(エル・ニーニョ)”だ。その神の子であるキリストは当時のいわゆる新興宗教であるキリスト教を始めた。そう、キリスト教はユダヤ教の神様の子どもが始めた新興宗教だというジョークである。

こんなジョークがどこまで通じるのかはわからない。少なくとも”キリスト教福音派”の人にそんなことを言ったら殺されるかもしれない。日本人にとって宗教とは飛鳥の時代から「神様、仏様」であって日本には八百万(やおよろず)の神がいると言われている。多くの今の日本人にとって神様や仏様はすべてありがたいものでいくらいても差し支えない。

神社の中にお寺があったりお寺の中に神社があるのも普通である。神仏習合である。姿のない神様が仏様の姿を借りて我々の前に姿を見せているのだ。おそらく考え方はそれぞれに違うだろうが、多くの神様を崇めている民族は世界中にも多いのだろうと思う。ユダヤ教やキリスト教、イスラム教のような一神教はごく限られているが、世界的な信者の数からいえば圧倒的なマジョリティ(多数派)であるから侵略戦争も起これば虐殺も起こるし社会経済に与える影響は計り知れない。

それでも冒頭で紹介したようなジョークがわかる人が増えてくれるなら世界も少しずつ平和になっていくのかもしれない。いや、一神教は一つの神様しか信じないから多神教とは相容れないのかな。

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