オタクの入口

「オタク」は鉄道マニアなどの軽い変態たちが自慢話などをするときにお互いのことを「オタクはさぁ」と呼び合っていたところから始まった。ちなみに「マニア」とはギリシャ語で「気ちがい」のことである。若い頃、ラリーをやっていたボクは夜中に山奥での練習の帰り道でのこと、深夜のコンビニでお茶を買おうとしたときに駐車場にいたどこかのオジサンがボクたちの車を見て「おっ、カーキチだね!」と話しかけてきた。カーキチ!?当時でさえ久しぶりに聞いた言葉だった。カーキチは”クルマ狂い”のことで一種のオタクのようなものである。差別用語でもなくひとつの”人種”を表す言葉だった。カーキチもマニアの一種である。

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いいものとダメなもの

どうせ買うならいいものが欲しい、と誰もが思う。でも「いいもの」の価値は人それぞれだ。高いものがいいものだと思う人もいれば安いものがいいものだと思う人もいる。有名なものがいいものだと思う人も、無名で誰も持っていないものが好きだという人もいる。「いいもの」って誰が決めるのか。それでも「本当にいいものですよ」としつこく食い下がる人もいる。あなたにとってはいいものかもしれないがすべての人がそう思っているわけではない。価値観には多様性がある。

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フォレスト・ガンプ

という映画をご覧になった方は多いと思う。1994年公開のアメリカ映画で既にとても有名な映画なのでネタバレを気にせずあらすじを話すと、主人公のフォレスト・ガンプは普通の子供より知能指数の低い子供として生まれ、少年期をアラバマ州のグリーンボウという田舎町で過ごす。小学校に通うスクールバスの中で母親以外では初めて自分に優しく接してくれたジェニーという女の子と仲良くなり毎日一緒に遊ぶようになった。最初は足に障害のあったフォレストは学校で毎日いじめに遭うが、ある日、いじめっ子から石をぶつけられた時にジェニーに「フォレスト、逃げて!」と言われて必死で走っているうちに自然に装具が外れて物凄い速さで走れるようになった。

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エージェントを使っていますか?

エージェント:agent、「代理人」のことだ。映画や小説などに出てくると何やら怪しげな雰囲気が出てくるが一般にはどこの世界にもよくある職業である。よく聞くところでは広告代理店や保険代理店、旅行代理店などは使ったことのある人もいるだろう。不動産屋や税理士、弁護士も一種の代理店である。人が何かをしようとしたときに、自分でやるのが難しかったり面倒くさいと感じた時にその道の専門家がいる代理店に業務を丸投げするわけだ。ボクは基本的に代理店があまり好きではないので、法律で定められていて代理店にしかできない業務以外はできる限り勉強してでも自分でやりたいタチである。そうすることで今まで知らなかったり気付かなかった物事の裏側を垣間見ることが出来たりするので、意外と楽しいのだ。

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『プロ仕様』って何だろう?

安売りで有名な大手精肉販売チェーン店に行くと「プロ仕様」と書かれた食材がたくさん売られている。元々は飲食店などの”プロ”に向けた商品を取り扱っていた名残なのかもしれないが、そもそも本物のプロだけが買いに来る店にわざわざ「プロ仕様」と表示した商品を置く意味はない。プロは「プロ仕様」などと書かれていなくても自分の眼で見て品質や値段が妥当だと思うものを選んで仕入れていくのだから。つまり「プロ仕様」という表示は”アマチュア”つまりシロウト向けに付けられているわけだ。

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これは認めたというハンコではない

宅配便が届いた。シャチハタを持って玄関の扉を開けたら佐川急便のお二ーちゃんが配達荷物を手に「システムが変わったのでスマホ画面にサインをください」という。ポケットからスマホを取り出して「ここに指でサインを」と差し出した。ボクはスマホでもタブレットでも”画面に指でサインをする”ことが苦手だ。小さい画面に太い指で自分の名前が上手く書けるとは思えないからだ。案の定、字のような絵のような不細工なサインとも言えないようなサインが画面の上に書かれた。

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古い教え

友人のBLOGで「秘すれば花」という言葉を知った。室町時代前期に能楽を大成した世阿弥の書いた「風姿花伝」にある言葉だ。実際には世阿弥の父である観阿弥の教えを聞いた息子の世阿弥が書き残したのだという。初めて聞いた言葉だったがちょっと興味を持ったので、作家の渡辺淳一さんが書いた解説書を読んでみることにした。室町時代の考え方と今の考え方は大きく変わっているだろうから、もしかしたら時代錯誤な内容かと恐る恐る読み始めてみたがそこには現代の考え方とも通ずる、というより何ら変わらない数々の教えと思想が書かれていた。

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故郷を出る人と出ない人

山奥の過疎の村がある。村に続くのは細い山道が一本。くねくねと曲がり車がすれ違うのもやっとの細い道だ。こんな道だから村にやって来る人も少なく寂れてしまうのだと村人はいつも話していた。しかしある時、たまたま村を訪れた地元出身の代議士にこの村の窮状を訴えたところ国から”村おこし予算”として県に補助金が出ることになった。村では県知事や担当者に会って、都会から村へ繋がる広く真っ直ぐな道路を作って欲しいと頼み込んだ。数年後、念願の立派なアスファルトの道路が出来上がった。ところがその道を使って村にやって来る人は増えなかった。そればかりか村の若者たちがその道を使って次々と都会に出て行ってしまった。残されたのは老人と山だけになった。

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オラこんな村、嫌だ

事あるごとに「日本は狭い国だ」と言われる。国土が狭い上に人口が多く過密だと言われている。確かに首都圏に住んでいると人口は過密のように感じている。しかし日本の国土は世界の人が言うほど狭くはない。資料によれば日本の面積は377,972㎢でフランスの551,500㎢やスペインの505,992㎢に比べれば小さいが、ドイツの357,121㎢やイタリアの301,336㎢と比較すればやや広い。ましてやオランダの37,354㎢やベルギーの30,528㎢と比べれば10倍以上の広さがある。意外なことだがオランダやベルギーは北海道の半分の広さもない。もっとも比較的平野が少なく山がちな地形のために平野部に人口が集中しているため日本の都市部での人口密度は非常に高い。

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飽きてくるとき

ライフサイクル、直訳すれば「生命周期」。生き物が生まれてから死ぬまでの期間を示す言葉だ。人間は約80年~90年、犬猫なら10~15年前後だろうか。もちろん個体差や置かれた環境によってその長さは大きく変わるが、人間では今のところ122年というのが最長だといわれている。もちろんこの先の科学や医療の進歩によってどうなるのかはわからないが、恐らく不老不死が現実のものになることはないだろう。逆にその時は人類が滅亡する時かもしれない。

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