金の卵

とかく日本人は忘れっぽいし飽きっぽい。
何か嫌なことがあってもすぐに忘れられるのはオトクな性格かもしれないが、悪徳政治家が悪さをしても次の選挙までにはそんな事はすっかり忘れてまた投票してしまう。すぐに水に流せるのは爽やかなんだかバカなんだかよく分からない。
東北の地震と原発事故の時は”絆”だの”脱原発”だのと大騒ぎしたくせに、しばらくすると原発の再稼働も容認しお隣さんとの絆も冷めてしまった。熱しやすく冷めやすい”瞬間湯沸器”と揶揄されたあの頃の怒りっぽいオヤジにも劣る有り様であるが、瞬間湯沸かし器など見たこともない子供がほとんどになったきた今となっては致し方ないのかも知れない。 “金の卵” の続きを読む

好奇心は突然に

ボクは子供の頃、マンガを読まなかった。いや正確には家でマンガを読めなかった。マンガを買ってもらえなかったからだ。
うちではマンガが禁止だった。今で言う「うちはゲーム禁止」みたいなものかも知れない。他にもそんな家の友達は何人かいた。「マンガ有害原理主義者」の家の子である。マンガなんか見てるヒマがあったら文学を読みなさい的な発想である。今この歳になってみるとマンガでも文学でもさほどの違いがあるとも思わない。どちらにしてもボクにとっては娯楽だ。ただ最近になってマンガの意外な力を感じている。それは今頃になってボクの人生に彩りを付け加えようとしているのだ。 “好奇心は突然に” の続きを読む

君は道草を食べたか

「道草を食う」とは今でもよく使われる言葉である。本来の目的を忘れてまたは故意に寄り道してしまう時に使われる。
しかし実際に道草を食べたことのある人はどれくらいいるだろうか。ボクが子供の頃でも道に生えている草を、一部は除いて、食べている人はほとんどいなかった。 “君は道草を食べたか” の続きを読む

お新しいのがお好き

「女房と畳は新しいほどいい」
昭和な時代にはよく言われていた言葉だが今そんな事を小声ででも聞かれたら社会的に抹殺されるような時代である。先日「戦後強くなったのはオンナとストッキングだねぇ」なんて話をしていたら友人の女性が「あらやだ、最近のストッキングはすぐに破れるのよ」と怒っていた。それぞれに悩みはあるらしい。 “お新しいのがお好き” の続きを読む

なぜゴミ屋敷はできるのか

街かどでも「何があったの?」と思うほど庭先やらそこら中にゴミをうず高く積み上げたような家を見かけることがある。いわゆる「ゴミ屋敷」だ。
先日テレビを見ていたら、家や部屋を片付けられずにゴミ屋敷にしてしまう人は”病気”なんだと言っていた。病気なら病院に行けばもっともらしい病名をつけて診療してくれるのだろう。それは保険診療なんだろうか。そんなものが病気になるくらいだから日本の社会保険料がどんどん高くなるわけだと変なところで納得してしまった。 “なぜゴミ屋敷はできるのか” の続きを読む

ボクが科学部気象班にいた頃

そろそろ梅雨の時期も近づいているが天気予報で梅雨前線なんていう言葉を聞いたことがあると思う。”前線”とは一番”前の線”である。何の一番前なのか?

”前線基地”などという言葉もあるように軍事用語として使われることが多いが、その場合は戦闘の行われている一番前で敵と接しているところである。
ところが気象用語でいうところの前線での”敵”は自分と温度が著しく違う空気のことだ。つまり温かい南風と冷たい北風がぶつかって押し合いへし合いするところが前線になる。 “ボクが科学部気象班にいた頃” の続きを読む

クイズはお好き?

テレビのクイズ番組は割と人気がある。いや以前はあったが最近はどうなんだろう。
クイズ番組を見ているとみんな先を争って答えを出そうとする。それで正解していれば得意になり不正解なら「これは問題の出し方が悪い」などとケチをつけたりする。それでもみんな楽しんでいるように見える。 “クイズはお好き?” の続きを読む

聖徳太子

かつてはお札にもなっていた聖徳太子。飛鳥時代の人で天皇の子供でありながら自らは天皇にならず推古天皇の摂政として日本の政治を動かしたと言われる人である。聖徳太子は1度に10人の言葉を聞き分けたというほどの天才だったといわれているが実際のところろはよく分かっていない。凡人のボクは2つを同時にインプットすることすら大変なのでこういう天才の頭の中のことはよく分からない。 “聖徳太子” の続きを読む

知らないものは見えない

伊豆半島の海ではダイビングでも勝手潜りをしているのでガイドさんをお願いすることはない。でもたまに沖縄や海外などに行くときは勝手がわからないのでガイドさんをお願いする。ガイドさんを頼んだ時は基本的にガイドさんの後を付いていくので海の中で迷子になることはない。
南の島の海には伊豆半島にいないような生き物もたくさん見ることができる。たくさん見ることはできるのだが実はあまり良く見えていないことが多い。それは老眼のせいではない。その生き物を知らないせいだ。 “知らないものは見えない” の続きを読む

部活動命だった頃

ボクが通っていた高校は当時の新設校で1年生の時に最初に入った教室では黒板にまだビニールが被せられていた。授業の前にビニールを破って剥がすのが最初の作業だったのだが、新品の黒板を最初に使う時には全面をチョークで薄く覆うように塗り板面を落ち着かせなければならないらしい。そうしないと最初に書いた文字を黒板消しで消そうと思ってもなかなか消えなくなってしまうのだそうだ。ホントかどうかはわからないが当時の担任の先生はそう話していた。 “部活動命だった頃” の続きを読む