ボクは忘れない

子供の頃から「ハンカチ、ちり紙を忘れないこと」とはよく言われた。が持って家を出たことは殆どなかった。だって使わないから。ところがいつの頃からかハンカチやティッシュを持たずに家を出ることはなくなった。だって困るから。今では家を出る前にはポケットにハンカチとティッシュが入っているのを確認することがルーティーンになっている。そしてルーティーンは一連の動作を一つのグループにして、一連の作業が終わるまでは途中でやめないことが重要だ。途中で中断してしまったらその後のことは忘れてしまう。

ところがルーティーンにできないことはチェックしきれない。例えば出張前や旅行前の持ち物。宿泊先や日程、行き先によって下着や靴下などの着替えやノートパソコンの種類、カメラやレンズの種類などを変えなければならない。そんなときには昔からあるやり方だが持ち物リストを作ったり、今ではスマホなどのToDoリストに登録するなどしておける。問題は持ち物リストやToDoリストを見ることがルーティーンになっていないとリストを確認することを忘れる、何ていうことになりかねない。

もう一つは持っていくものを1ヶ所にまとめておく方法だ。随分前の話だが、夫婦共働きの家の朝の風景、出勤前に小さなかごの中にハンカチ、定期券、鍵、財布などを予め入れて玄関の下駄箱の上に置いておき、出掛ける時はその中のものをすべてポケットに入れて出勤する、という場面だ。そして画面には(忙しいあなたのために)「NHK放送受信料は口座振替で」という字幕がバーンと出る。つまり思い出すためのトリガーを仕込んでおく→出掛けに思い出すように玄関に置いておくということである。出掛けるときには必ず玄関を通るからそこに思い出すためのキッカケを作っておくのである。

僕は二つ折りの財布の内側に大きめのポスト・イットを貼り付けて買い物メモに使っている。家にいる時に必要なものを思いついたらポスト・イットに書き込む。面倒くさくてもひと手間かけてメモする。少しでも面倒くさくないようにお財布の横にはボールペンを常備してある。お財布はキッチンと居間の間くらいを常駐場所にしてあるのでどこにいてもちょっと手を伸ばせば簡単に書ける。買い物に行くときには必ず財布を持って出るので最悪でも買う物をお店で確認することができる。これはいわゆる水際作戦だ。何があってもメモを忘れずに買い物に行けば買い忘れて何度も足を運ぶムダはなくなる。冷蔵庫にメモをぶら下げている家も見かけるが僕はそのメモを忘れて出掛けるほどの粗忽者なので最初から財布に仕込んでいる。

日々の予定はGoogleカレンダーにすべて登録しておいて、直前の間に合う時間にリマインダーがメールを送ってきたりアラートが出るようにしてある。どんなに細かい予定でも何年先の予定であっても決まっているものは登録するようにしている。たまにウッカリすることもあるが基本的にダブルブッキングを起こすことはなくなった。以前は紙の手帳に書いていたが年内の予定しか書けないのと手帳を持っていない時に記録できないので、今では常に持っているスマホにその役割を移して一元管理している。時々ビジネス用とプライベート用のスケジュール帳を分けているという女の子を見かけるが、これはおすすめできない。なぜならビジネス・プライベートにかかわらず自分の時間は1つしかないのだから。二重管理をしたらダブルブッキングをしてもチェックできない。