以前なら欧米人には「生卵を食べるなんてヘビくらいだ」などと言われて日本人は気持ち悪がられていたが、今では世界的な「和食ブーム」になって半熟卵の黄身のトロッとした風味も人気になっている。日本人が昔から心底ヤラレてきた料理だ。日本人で半熟卵が嫌いという人は少ないような気がする。

確かに日本以外では生卵をそのまま食べられるような環境にある国は少ない。それは衛生管理という面で、日本という国では昔から水が豊富に使えたということが大きいように思う。新型コロナ以前から言われていたことだが感染予防では手洗い・うがいが基本だ。しかしそれも綺麗な水がふんだんに使えるからこそ成り立つ。

生卵の白身のドロっとした食感が苦手という人が多い一方で、生の黄身がトローっと流れ出す様には多くの人が心を奪われる。だから白身はある程度固まっている状態で黄身がトロッと流れ出すような半熟卵は人気があるのだと思う。しかしどちらも熱湯で茹でてしまえばハードボイルドの硬い茹で卵になってしまう。白身だけを固めて黄身は生に近いまま残すのはそれなりに経験と技術(?)が必要になる。

ボクのレシピ(?)では、黄身がトロッと流れ出すような半熟卵は常温に戻した卵を沸騰したお湯に入れて6分半だ。しかし黄身の中心がしっとりした状態にするには常温の卵を水から茹でて6分、その後火を止めてから7分間蓋をしたまま放置してから冷水で冷やすといい。しかし半熟卵は白身がやや緩い状態なので、殻がスルッと剥ける状態になっていないと作業に難儀する。

ボクの経験では常温に戻した生卵の状態で殻に軽くヒビを入れておく。これは茹でる直前にやることが肝心だ。ヒビを入れてから常温のまま時間が経つと卵の中に雑菌が入って繁殖しかねない。特に今時期の食べ物が傷みやすい時期には注意が必要だ。そして時間通りに茹でたら間髪入れずに冷水で冷やす。

茹で卵マニアとしては、黄身がトロトロの半熟卵は半分に切ってから黄身の部分に軽く塩をしてそのままいただくのがオツである。いや食べ方に作法などない。それぞれが好きなやり方で食べればいい。

ガパオライスの上に載せる目玉焼きなら、熱した小さなフライパンに卵を落としてから少々の差し水をして1分ほど蒸し焼きにすると、目玉焼きの中心を割った時に黄身がタラ〜っと垂れて最高の状態になる。

でもそんなボクはオムレツが苦手だ。どう頑張ってもフワフワのオムレツが作れない。だからボクの作るオムライスはチキンライスの上に薄い玉子の皮を纏ったインチキ風オムライスだ。でも玉子の上からデミグラスソースをかけてしまえばそれなりに美味しくなると思っている。いつかはフワトロのオムライスを作りたいものだと「あすなろ」のように願っている。