1杯目のビールを飲んだ時などに「あ〜五臓六腑に染み渡るぅ〜」などと叫ぶ中高年の男性は多い。もっとも昨今のコロナ禍で外飲みの機会もなくなったので、今の巷ではどうなっているのか定かではない。もちろん身体中にアルコールが染み渡っていく様子を表したいのだと思うが、そもそも五臓六腑ってなんだろうか?

国語辞典を引いてみると五臓とは、
・肺臓
・心臓
・脾臓
・肝臓
・腎臓
のことで、六腑は中が空になっている臓器である、
・大腸
・小腸
・胆(=肝臓)
・胃
・三焦(なんだか分からない)
・膀胱
のことだと書いてある。肝臓はレバを食べたことのある人なら中空な臓器ではないことはご存知だろうし、五臓と六腑で肝臓がダブっているのも気になるが、何せ近代医学以前の昔の言葉なので多少のことは仕方がない。それにしても「三焦」という「なんだか分からない」臓器は一体何を指していたのだろう。

そもそもお酒を飲んだ途端に全身の臓器にアルコールが染み渡るのかどうかは分からないが、喉が乾いている時にグビッと一口飲んだ瞬間にはそんな印象を受けないではない。

いずれにしてもこのコロナ騒動が一刻も早く下火になって、一刻も早く「五臓六腑に染み渡るぅ〜」日が来ることを願ってやまないのである。