昭和のモーレツサラリーマンのように24時間戦っていた頃に比べると、働き方改革のおかげなのかウーマンリブの効果なのか有給休暇も取りやすくなった。もっとも「24時間戦って」いたのは、当時から日本人の働き方は効率が悪く、ムダが多かったからだという意見もある。

それでも女性ならまだしも(このあたりに日本社会の歪みがあるのだが)男性の育児休暇はまだハードルが高いらしい。LGBT(Q?)やジェンダー問題となるとどこの国でも同じようなものだが、精度だけで簡単に解決できるものではなさそうだ。

特に日本の場合、結局は個人の意識の問題や古い体質の経営者の”改心”がなければ、制度だけ作っても「絵に描いた餅」になってしまう。

入社式や賀詞交換会などで毎年、組織のトップが全社員の前で訓示をしたところで、その会が終わってしまえば中間管理職は「そうは言ってもねぇ…」と小さな声でトップの発言を否定する。

部署に戻れば「社長はあぁおっしゃっていたけれど本音では…」などと”社長命令”を勝手にねじ曲げてしまう課長や係長は枚挙にいとまがない。つまり結局、中間管理職は社長の言うことを聞かないのである。

日本人は総じて現状を変更することに否定的な性格だ。変えたくないから変えないための言い訳は一所懸命にする。その結果、命令は伝言ゲームのように180度ひっくり返って下達されていく。

「そうは言ってもねぇ」は当の社長も頭ごなしに否定しない。「あいつも難しい立場だからあまりいじめるなよ」などと逆に庇ったりしている。つまりいくら号令をかけたところで、社長だって本気になって変えようという気などサラサラないのだ。