知っていたつもりでも、改めて基本を勉強し直すと、知っているつもりでいたのに今まで知らなかったことがどっさりと出てくる。「なんでこんな基本的なことを今まで知らなかったんだろう」と思うことしきりである。

普段の生活の中で基本といえば取扱説明書だ。でも掃除機や靴下の取扱説明書を読んだことのある人はどれくらいいるだろう。靴下の、カレールーの説明書きを読んだことのある人はどれくらいいるだろう?

「靴下は裏返してから洗濯すること」「掃除機は押す時ではなく”引く”時に吸引性能が高くなること」が取扱説明書には書いてある。市販のカレールーを入れる時には”火を止めてから”入れることもすべて説明書きに書いてある。

以前は仕事で使っていたプログラム言語のPHPやPerl、Webサイト作成でなんとなく使っていたWordPressも車の説明書も改めて基本を読み直してみると知らなかったことがいっぱい出てくる。

身の回りにあるものほど、なんとなく感性で使えてしまうものほどちゃんと説明を読まない。だから一番基本的なことがわかっていないことが多い。逆に使い方がさっぱりわからないものの方が細かい機能まで知っていたりする。

米・apple社の製品には基本的に説明書が付属していない。真偽の程はわからないが、創業者のスティーブ・ジョブスが「説明書を読まなければ使えないものを作るな」と命令したからだという話もある。直感的に操作できてこそみんなに使ってもらえるという信念があったからだとも言われている。

でも今のiPhoneやMac Bookは複雑になりすぎて細かい機能はよくわからない。だからわからないことが出てきたらネットで検索して調べるのが古くからのappleファンの常識になっている。もっとも他のメーカーの製品も、取扱説明書が付いていたとしても分厚くなりすぎて、頭から読もうという気にはならない。

最後は「詳しくはWebで」ということになる。これだけインターネットが普及した世の中ならもはや取扱説明書など全部Webにしてしまってもいいのかもしれない。靴下やカレールーの説明書きなどどうせ最初から読まないのだから。