仕事があることはある意味で幸せなことかもしれない。失業しているより就職している方が生活は安定するし、仕事の予約がないより予約でいっぱいの方が精神的にも穏やかな気持ちになれるのではないだろうか。

でもいくら報酬をもらってもやる意味のない仕事をやることは時間や労力の無駄だし、他の誰かに裁量が委ねられていることをやろうとすれば、自分が良かれと思ったことが出来ずに一歩も前に進めないことにもなりかねない。とりわけそれが誰かの個人的な金銭的利益や権威のためにやらされる仕事だったりするとモチベーションは下がりっぱなしになる。

組織の中にいれば上からの命令や指示に従って仕事をやらなければならないことは多い。たとえその目的が自分の考えと違っていたとしても、”上司が考えた方針”は尊重しなければならないのはサラリーマンに与えられた宿命である。命令に背けば出世の道が断たれるどころかせっかく手にした仕事さえ手放さなければいけなくなるかもしれない。

だからほとんどのサラリーマンは自分の意思を捨てて、いや自分の意思などなかったことにして何も考えずに指示された”意味のない”、”くだらない”仕事をせっせとこなす道を選ぶ。少なくとも日本ではそれが自分や家族の生活を守るための最低限のラインになる。

でも自分が納得できないような”意味のない仕事”ではモチベーションが高まらない。少なくとも自分を騙して「これは意味のある仕事なんだ」と思えるようにしなければやる気にもならないので効率は上がらないままだ。ではその”意味のない仕事”に自分を納得させて進めるためにはどうすればいいかを考えなければならないが、それに政府や行政の許認可が関わってくると一筋縄ではいかない。

そして結局は「カネの力」ということになると一般庶民には手も足も出ないのが現実だ。それでも意味のない仕事は次から次へと降ってくる。そこには何も考えずに、意味のない仕事ばかりを作り出しては自分の成果だけを強調したがる”つまらない人”が間違いなく存在する。