子供の頃、ドリトル先生のお話を読んだ人も多いと思う。動物語が話せるお医者さんで名医なのだが、動物たちと話をしているうちに人間世界の醜さを知って世の中が嫌になり、動物のお医者さんになり、船で世界中を旅して周るというお話だったような気がする。

もうずいぶん昔のことで細かいところは忘れてしまったが、最近になってドリトル先生の映画を見る機会があった。先生は仲間の動物たちと船に乗って旅に出るのだが、その中に「アヒルのダブダブ」がいた。アヒル?ダブダブ?と聞いて思い出したのは、三谷幸喜さんの映画「有頂天ホテル」に出てくるアヒルのダブダブだ。

そうか〜、三谷さんの出典は「ドリトル先生」だったのかと改めて驚いた。映画の脚本を書く時に「アヒルといえばダブダブだろう」と思ったのかどうかはわからないが、明らかに三谷さんの頭の中にはアヒル=ダブダブがあったのだろうと思う。

そういえば昔に観た「ツイスター」というアメリカ映画がある。竜巻の研究のために日々、竜巻を追いかけて暮らしている若者たちの話だった。もちろん実話ではないが、その若者たちが開発した竜巻の観測機が画期的だった。

10円入れて(今はもっと高い?)ハンドルをガチャンと回すと丸いケースに入ったおもちゃが出てくる子供のゲーム機(?)があるが、あの丸いケースの中に小さな観測機を入れて竜巻に中に巻き上げられながら観測しようというものだった。その観測機の名前が「ドロシー」。

ドロシーといえば童話「オズの魔法使い」の主人公の女の子だ。ドロシーの一家はある時、巨大な竜巻に見舞われる。家族は庭に作った地下壕に逃げ込むのだが、逃げ遅れたドロシーは家ごと竜巻に巻き上げられて不思議の国に飛ばされていってしまうところから物語は始まる。

「竜巻に飛ばされるものならやっぱりドロシーでしょ」ときっと作者は思ったに違いない。童話は大人から子供まで共通の体験をしてきた息の長い話だ。ドリトル先生もオズの魔法使いも海外の童話で日本人のボクにはさほど思い入れはない。

どちらかといえば桃太郎やヤマンバ、舌切り雀やかぐや姫の方が圧倒的に耳にする機会も多かったから、そちらの方が多少なりとも幼少期からの記憶に残っているような気がするが、国は違えど発想の源泉の多くは童話に根ざしているのだろうと思う。

今のパパやママたちも夜寝る時には小さな子供にお話をしてあげているのだろうか?