先日、テレビを見ていたら「出張シェフ」という人が出ていた。プロの料理人が自分の家まで出張してきて料理をしてくれるのだ。ネットで予約すると家の近所に住んでいるシェフとマッチングしてくれる。今ではそんなサイトがたくさんある。

料理の材料は自分で用意してもいいし、シェフに頼んで買って来てもらうこともできる。コロナ禍で勤めていたレストランが休業を余儀なくされ、仕事がなくなったシェフも多いらしい。その上、「おうち時間」が増えても感染予防で外食に行けない人からリクエストが多いらしく、大人気になっているという。

シロートにとってプロの料理人との違いはその味やテクニックもさることながら、一番差がつくのは「盛り付け」だと思っている。正直なところ微妙な味の違いなどわからないボクにとって見た目は大きな違いだ。もちろんそのためには細かな添え物も必要だったりするが、自分で作って自分で食べていると、「食べられればいいや」と投げやりな気持ちになりがちで、見栄えまで気を配ることはあまりない。

だから外食に行く時はオープンキッチンの店やカウンター席を選ぶことが多い。プロのテクニックを目の当たりにできる数少ないチャンスだ。それが自宅に来てくれて、いつも使っている調理器具を使っていつもの食器にどのように盛り付けるのかはとても興味がある。

そこで今回、お試しパックで一度頼んでみることにした。シェフにリクエストを出した上でメニューを作ってもらい、食材は言われたものをいつものスーパーで買ってくる。食器や調理器具は家で使っているものなので条件はイーブンだ。レストランのキッチンではない家庭の台所は狭いし、下ごしらえをしてくれる小僧もいないのだからお手並み拝見といったところである。

それでもプロはプロだ。友人にも元イタリアンレストランでシェフをやっていた人がいるが、彼の家のホームパーティーに招かれたときには華やかで食欲をそそる料理の数々に驚かされた。

下ごしらえから始めて料理に時間は2時間である。メニューはフレンチのコース料理だ。この時間でどんな料理が出来上がってくるのか、今からワインを冷やして楽しみに待っている。