ドメインはWebサイトのURLの「www.google.com」や「www.browney.jp」などの部分を指す。Webサイトはそれぞれ世界中で一つだけのインターネット上の”住所”を持っている。「IPアドレス」というのだが、これは「192.168.12.194」といったピリオドで区切られた数字の羅列である。

正直なところこれではなんのことだかわからない。というよりこの住所にはほとんどなんの意味もない。これを見てもGoogleのホームページなのかFacebookのページなのか判然としない。そこで登場したのが「ドメイン名」だ。IPアドレスと人間が見てもわかりやすい単語を紐付けて表示する仕組みだ。

もちろんドメインも住所なので同じ文字列は世界中に1つしかない。ここが日本政府の「消えた年金問題」や「ワクチン予約ダブり問題」と違うところである。「同じものがいくつもあってどっちがどっちだかわからない」なんていうことにはならないのである。

これを管理しているのがJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)で、その上部組織には世界中のドメインとIPアドレスを管理するInterNICがある(現在はICANNが引き継いでいる)。

IPとドメインは世界中からアクセスされるインターネット上の住所なので、1台のコンピュータでは管理し切れない。そこでDNS(ドメイン・ネーム・サーバー)というものが世界中にあって、それらのコンピュータがお互いに連携することで機能するようになっている。

DNSが世界中にいくつあるのかはわからないが、数千万、数億という単位で存在するだろうから、どこかでドメインの変更があってもそれが世界中のDNSに周知されるには数日の時間がかかる。普段のパソコンの作業に慣れていると、キーを叩けば即座に反応するのが当たり前になっているので、変更から何日もかかって結果が反映されるというのんびりさには違和感がある。でもこれが今のところ一番安価で効率的な仕組みになっている。

ドメインは通常、レンタルサーバーなどを管理している会社などがドメイン管理会社も経営していることが多く、JPNICなどに手続きをする代理店になっているが、実際に手続きはすべてパソコンとネットで作業することになる。

パソコンでインターネットを通じて手続きをするのだが、手続きの完了までに数日間がかかるのが普通だ。普段のパソコンでの申込み作業を想像すると、システムの作業は一瞬で完了するか時間がかかってもパソコンがビジーになっている間だけ、という先入観はこの作業には当てはまらない。パソコン仕事で数少ないスローモーな作業なのである。