正弦曲線とも呼ばれる。三角関数のy=sinθをグラフにしたときに描かれる波型の軌跡だ。時計の長針が45分から右回りにぐるっと回転するときに長針の先端の高さを表すような関数だが、今回は三角関数の話ではない。

日本でも昨年の春から新型コロナウイルス(covid-19)の感染が拡大している。政府は緊急事態宣言を出して国民の外出や接触を減らすように様々な政策を打ち出してきた。各自治体でも同様な宣言を出して外出自粛を要請してきた。昨年の春までは多くの国民や企業が協力的な行動をとったために、感染拡大は抑えられたように見えた。

しかし秋以降から始まったGo Toキャンペーンをキッカケに全国で感染は拡大し、5月には3度目の緊急事態宣言が出された。マスコミでは宣言が出されると人出が減って感染拡大が抑えられることを前提とした報道ばかりがされているが、今回の緊急事態宣言が出される前から人出は減っていないどころか微増しているところさえある。

ところが不思議なことに、新規感染者の数は綺麗な正弦曲線を描くように減少し始めた。「医療体制の逼迫」が深刻だといわれた大阪では発表された数字だけ見れば”逼迫”どころか完全に「破綻」していたが、政府も大阪府もマスコミも決して「破綻した」とは言わなかった。それでも新規感染者数が減少傾向になり、破綻していた医療体制にも若干の光明が見え始めている。

これは果たして「緊急事態」を宣言した効果なのだろうかと、個人的には疑念を抱いている。昨春からの新規感染者数のグラフは振幅の幅こそ違うものの3〜4ヶ月の周期で綺麗に増減を繰り返している。その振れ幅の大きさは”宣言”による効果が含まれているかもしれないが、周期に関しては関係ないのではないかと思っている。

つまり宣言が出されようが出されまいが、一定期間が経てば周期的に増加と減少を繰り返すのではないかということだ。これはあくまでボクの妄想だが、ある程度感染者が増えれば発症の有無によらず抗体を持った人の数も増える。抗体を持った人の数が増えれば自然と新規感染者数も減っていく。もちろん全国民に抗体検査をしているわけではないので事実は確かめようもない。

ところが3〜4ヶ月経つとその抗体が弱くなって再び感染者が増加に転じるのではないかというのがボクの妄想だ。そうでなければ人の行動様式が変わっていない現状で新規感染者数が波打つ現象の説明がつかない。つまり今までのウイルスに対する抗体の賞味期限は3〜4ヶ月なのではないかというのがボクの考えだ。

当然ウイルスの変異が起こればその周期や振れ幅にも変化があるかもしれない。抗体の性質にも変化があるかもしれない。いずれにしても今大騒ぎしているワクチン接種でさえ、この先ずっと継続的に行っていかなくてはいけないものになるかもしれない。いずれにしても「一度接種を受ければ一生もの」というわけにはいかないだろう。

医学的な知識などまったく持たないボクが、感染者増減のグラフから考える仮説だが、その行方はこれからの経過を見てみなければなんとも言えない。