新型コロナが感染拡大をしているというのに、湘南を始め観光地にはたくさんの観光客が押し寄せている。でもその中には自分が感染して死んでしまうと思っている人はいない。「感染しないさ」、「感染しても発症したりしないさ」、「発症しても軽症ですぐに治るさ」と思っている。そうでなければウカウカと出かけてなんかこない。たぶん今時点の日本ではほとんどの人はその通りになる。

旅行に行く人は普段から出かけている人だ。普段から飲食店に行き、ランチを食べ、夕食を食べ、お酒を飲んでいる。でも今時点の日本ではある程度気をつけていれば、ほとんどの人は死んだりしない。感染して重症になって死んでしまうのは「運の悪い人」だと思われている。たぶんそうなのだ。

でも普段からあちこちに出かけている人は明らかに感染するリスクは高い。感染すれば年齢や体力によって発症する可能性もあり、”運が悪ければ”重症になり、運が悪ければ死亡する。そう、今時点の日本では「運が悪ければ」だ。運が良ければ何も起こらない。でもリスクの高い人であることには変わりない。だからそういう人は”運が悪ければ”感染を広げる可能性の大きな人だ。そんな人はすぐに旅行に出かける。

普段から外に出ない人は旅行もしない。外食することもほとんどなく、人と接触する機会も少ない。そんな人は比較的感染して死亡するリスクは低い。誤解のないように言うが「比較的低い」だけでリスクがないわけではない。今の日本で、いや世界中のどこでも他の人に接触しないで生きていくことはほとんど不可能だ。しかし感染するリスクは”比較的”低い。そして比較的安全な人ほど旅行をしない。

だから日本中どこでも旅行者を見たらアブナい人だと思って間違いない。旅行者は「出かける人」で「アブナい人」なのだから。旅行に限らない。デパートでもイベントでも、人が集まるところにノコノコと出かけていく人は、どんなに「対策をしている」と言っていてもリスクの高い人であることに変わりはない。出かけない人よりもリスクが高いことに疑いの余地はない。

だからと言ってボクがどこにも出かけないかといえばそれは別の話だ。理屈では出かけない人の方がリスクが低いに決まっている。だから感染したくなければ出かけない方がいいに決まっている。でもボクが人混みに出かけないのはそんな理由だけではない。

そもそもボクは、もともと人混みや行列が嫌いだ。”コロナだから”人混みに行かないのではなく、コロナ以前から人混みや行列がすこぶる嫌いだった。混んでいるのが、行列するのが嫌いだから人混みに行かないだけだ。出かけるのを我慢しているわけではない。行列するのが我慢できないから出かけないだけだ。だから誰もいないところには出かけたいと思っている。

ボクが偉いわけでは決してない。嗜好の違いだけだ。行列してラーメンを食べたい人もいるだろう。ごった返したテーマパークに行くのが醍醐味だと思う人もいるだろう。好みの問題だ。ボクは混んでいるところが嫌いなのだ。でも混んでいるところが好きな人は履いて捨てるほどいる。

感染症は人から人に”感染する”病気だ。人と人が接触しなければ決して感染することはない。でも多くの人は接触することが大好きな生き物だ。だからこの先、日本全体で運気が上がるのか悪くなるのか、神様だけが知っているというわけだ。