Instagramが流行り出して数年になる。ボクはFacebookやLINEにもアカウントがあるが、流行り始めた頃にインスタもアカウントだけは作った。アカウントは作ったが、時々読んだ本の表紙をアップするくらいで特に積極的には関与していない。

インスタ映えが流行語になり、世間でも「バエるぅ〜」などという若い子も増えて来るのと反比例して、ボクのインスタ熱は急激に下降線をたどった。といってももともと熱中していたわけではないので休息冷凍されたわけでもない。

でもちょっと派手な食べ物や景色の写真などを撮ってSNSにUPしたところで大して面白くもないのでいずれは廃れてしまうんだろうなぁと思っている。飲食業界などではバエる料理の写真をSNSに出して”バズ”れば一気に大儲けできるかもしれないと考えている人もいるが、そんなもので話題になったところでブームは一瞬だ。

若いうちは「目立つこと」が大切だった。しかし日本の社会では。学校を出て就職したりすると今度は「目立たないこと」こそが大切になる。どこに行っても「出る杭は打たれる」のだ。常に誰かと同じであることが求められる。

そんな中で「誰かに自慢したい」と思う料理や風景をSNSにあげたところで、見る人だって飽きてくる。そもそも誰かが食べている派手な料理を見ても楽しくはないし、素晴らしい絶景を眺めるなら自分が行って見てみたい。

ボクが今、「オンラインで見たいな」と思っているのは博物館や美術館などの展示だ。それもYouTubeなどではない。8K画像などを5Gや6Gのネットワークで配信する高画質画像だ。しかも360度すべての方向から思い通りの角度とズームで、好きなだけ見られるようになるなら博物館や美術館の入場料以上の金額を払ってもいいと思う。ボクは現物を生で見たい質ではない。好きなだけ見られるなら大型ディスプレイで十分だ。

もちろん雄大な景色は現地に行ってその場で息をして、そこの空気を吸って、”ブラウン管じゃわからない景色”を見てみなければそのスケール感を感じられないことは承知している。海の中の映像を見ても自分が潜って見ている景色とはまったく違っている。でも博物館の中でならスケール感を感じられなくてもいい。

いずれにしてもちょっと標準から外れた食べ物や風景を写真や動画で撮影したところで、ほとんどの人はさほど「いいね!」なんて思っていないだろう。