シャンプーやリンス、家庭用洗剤などではリフィルという詰め替え用が多く売られている。でも容器やスプレーまでついた本体とほとんど値段は変わらない。おそらく本体付きのものは割引率を高くして、お得なように見せて消費者の囲い込みをしてリフィルで荒稼ぎをする戦略なのだろう。

だから本体には「他の製品を入れるとダダ漏れして使えなくなることがあります」と注意書きがしてある。実際のところ、製品によって液体の粘度が違ったりするので、他の製品の容器に別のリフィルを入れるとうまく噴霧されないこともある。

でも本体がリフィルと数円しか違わない値段で売られているのなら、同じ製品のリフィルを買う必要はない。エコロジーのことを考えなければ毎回、本体付きの製品を買えばいいだけだ。つまり本体付きを安く売ったところで囲い込みの効果はないわけだ。

その点、髭剃りメーカーの戦略は上手である。髭剃りといっても古くからあるT字方のクラッシックな形状の髭剃りだ。これは通常、本体と一緒に付属している刃は2〜3個である。しかも本体はかなり割高で販売されている。

毎日使っていれば刃は1週間ほどで切れ味が悪くなってくるので1ヶ月と経たずに替刃が必要になる。しかも別の製品を買ったらその本体には付かない。同じ製品の替刃を買わざるを得ないという訳だ。

もちろん使い心地が悪ければ浮気をされる訳だが、そこそこ平均的なものなら同じメーカーの同じ型のリフィルを買うだろう。浮気をしようとすればまた割高な本体を買わなければならず、手痛いしっぺ返しを食うことになるからだ。

「囲い込み」は古くからある販売戦略だが、そのやり方次第ではまったく意味のないものになるか強力なやり方になるか、大きな差が出てしまうのである。