詐欺メールを見抜く方法

以前から僕のところにも相当数送りつけられている詐欺メールが、このところ加速度的に増えている。恐らくはどこかのサービスに登録しているメールアドレスがリストごと流出したか転売されて悪用されているのだろう。僕は20年ほど前からパソコン通信やインターネットなどをやっているが、ここ数年の詐欺メールの増加と巧妙化には目をみはるものがある。

ほとんどの詐欺メールは中国などの海外グループが関与しているので仮に日本語で送りつけられてきても翻訳がおかしかったり(機械翻訳が間違っている)、日本語にはない漢字が使われていたりするので簡単に見抜けた。また英語やロシア語などで送られてくることも多いが、日常的に海外とメールのやり取りをしているわけではないので、これも簡単に分かる。そもそも「あなたは大金持ちになれます」だの「30万円あげます」だのという石器時代のような詐欺メールが未だに送られてくるのには失笑を禁じ得ない。
そして一時多かったのが企業を騙った連絡”風”メール。クロネコヤマトや佐川急便などを名乗って送られてくるメールである。これらのメールにはたいていZIP形式ファイル(.zipの拡張子が付いた圧縮ファイル)が添付されている。一般に企業が個人宛にファイルを添付してくることはないのでこれも100%ウイルスメールである。

そして先日送られてきたのがFacebookからのメッセージ(電子メールではない)だ。「あなたのパソコンがウイルスに感染してる」というような内容だ。まず間違いなく詐欺だと思った。Windowsのデスクトップだけでは埒が明かないのでWindowsのノートパソコン、MacBook、iPhone、Androidスマホ、タブレットなど持っているものすべてでFacebookにアクセスしてみるが、他の機器ではメッセージは表示されない。本当にWindowsデスクトップにだけ何かがあるのか?パソコンを再起動したりネットから切断して別のルートで再接続してみたりした。しかし状況は変わらない。Facebookもその先の画面に遷移しない。

次に同じようなメッセージが表示されている人がいないかどうかネットを検索してみる。すると数年前からFacebookとトレンドマイクロというウイルス対策ソフト会社が何らかの取り組みを始めたという記事を見つけた。するとこのメッセージはホンモノなのか?
確証がつかめないので仕事は他のパソコンを使うことにしてしばらく放置することにした。そして半日。ネット上にも怪しげな話題は出てきていない。そこで最悪はパソコンを初期化するかパーにする覚悟で、データディスクやネットワークディスクを切り離してから「その手」に乗ってみることにした。するとパソコンでは”何か”のスキャンが始まりしばらくして終わった。パソコンは今まで通りの動作をするようになった。しかし、

”スキャン”だと表示されていた時に、または今現在も何かのデータを抜かれているのかもしれないと思っている。幸い個人情報はここには保存していないので心配ないが、それだってクラウド上にあればそれなりにリスクはある。もっとも自分のパソコン上にあるよりは安心だが…。
結局のところシロートが詐欺メールなどを見抜くことはほぼできない。だから送られてくるメールやメッセージはすべてが詐欺メールだと思って対応しなければならない。添付ファイルがあればほぼ間違いなくウイルスメールに違いない。どうしても必要なファイルなら送ってきた相手に電話して確認するくらいの慎重さが必要だ。

なんだか便利になったようで不便な世の中になったものである。