コロナヒステリー

感染防止対策が謳われてから1年以上になる。最初に緊急事態宣言が出た時には「マスクしろ!」だの「咳をするな!」だのと騒いで喧嘩になる人もいたらしいが、さすがに1年も続くとそれも飽きてくるのだろうか。怒りや悲しみといった人間の激情は長続きしないものである。

かつてホテルに勤めていた頃にも怒ってクレームの電話をしてくるお客も多かったが、淡々と相手の言うことに一切口ごたえしないで相槌を打ちながら黙って聞いていると10分もしないうちに落ち着いてくるものである。一旦落ち着いてしまうと元の昂った感情を思い出すことさえできないようで、最後には「オレも言い方が悪かったよ。勘弁してくれ」などと言い出すのだから面白いものである。

何かにつけて感情を昂らせて大声を出すことを”ヒステリー”などと言ったりする。昭和の時代には「女のヒステリーは…」などとバカにしたように言われていたが、平成になる頃には男も女もヒスを起こすようになった。

でもヒスを起こしても大抵の場合問題は解決しない。それどころか自分の男を(女を)下げるだけである。大声を出して大騒ぎをしても相手には覚めて軽蔑するように見られるだけだ。それに自分が大声を出せば自分だけがさらに激昂する。そうなるともう納まりがつかない。

こんな人にはおとなしく「御説ごもっとも!」と言っていればそのうち収まるものだが、一方で余計酷くなるのが「オレってすごいだろ!」系のマウンティング&自慢男だ。もっとも最近では女性でも増えてきている。こういった人に同じように「御説ごもっとも!」や「凄いね!」を連発していると火に油を注ぐように炎上して始末に負えなくなる。

クレーム(ホテルではコンプレインと言っていた)はせいぜい10分ほどで収まるものだが、自慢話は30分経っても1時間経っても終わらないことが多い。これは話している本人が気持ち良くなっているからで、聞かされているこちらのことまで頭が回らないのだ。

こちらがガマンして聞いていると、散々喋った挙句に喋り疲れたのか「オレばっかり話して悪いね」などと詫びを入れるならかわいいところもあるのだが、ほとんどの場合は次にあった時にもその続きを聞かされることになる。

人のコミニュケーションはとかく難しい。

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