心の中の誰にも触れられたくない部分

慰めてくれる人がいる。叱ってくれる人がいる。褒めてくれる人もいる。相談にのってくれる人がいる。話を聞いてくれる人がいる。アドバイスしてくれる人がいる。とてもありがたいことだと思う。ボクはそんなふうに人に親切にできるだろうか。あまり自信がない。

でも押しつぶされそうに辛い時には誰にも話しかけられたくないこともある。誰の顔も見たくない時だってある。親切に優しく話しかけられることが辛く感じることもある。「頼むから放っておいて欲しい」、そう思うことだってある。誰かの歌にもあったが「打ちひしがれたい夜」だってある。優しさが刃のように心に刺さる時だってある。

傷ついて血が流れている時、薬を塗ることさえ痛くて耐えられないこともある。それがやがては傷を癒すのだと分かっていても、今は黙ってその痛みに耐えていたいと思う時もある。

誰もいない砂浜で荒れ狂う波頭を見つめていると妙に心が穏やかになることだってある。人の心は一筋縄ではない。人は褒められれば嬉しいはずなのに、そんな時でも黙って放っておいて欲しい時がある。穏やかな情景は必ずしも心を落ち着けないことだってある。嵐は心を乱すだけではない。

こちらから頼んでもいないのに親切そうな顔をして話しかけてくる人がいる。きっと良かれと思ってそうしてくれているのかもしれない。でも人の心はいつもそんなに安っぽくない。自分が親切だと思ってやっていることが誰かにとって余計なお節介になることだってある。

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