進捗がわかれば我慢もできる

スマホやパソコンで「新しい更新があります」などというメッセージに乗せられてクリックしてみたはいいものの画面の真ん中でアイコンはいつまでもグルグルと回り続けている。かれこれ小一時間もそんな状態が続くとさすがに「壊れたか?」などと心配になったりする。大抵の場合はネットワークが不安定だったりちょっとした拍子に更新プログラムがクラッシュしているだけなので再起動すれば何事もなかったかのように立ち上がって更新が完了することが多い。

プログラムが開始されてから終了するまでに時間がかかることがわかっているプログラムを作る時には、今、全体の中でどれだけ進捗しているのかがわからないと、そのまま待っていればいいのかやり直さなければいけないのかがわからずにイライラする。今ではOSの機能で進捗状況を表す機能を使っているプログラムも多いが、かつての大型汎用機のプログラムなどでは進捗がわかるように工夫することが多かった。

例えば100万件のデータを別の形式に変換するプログラムを書く時にはデータを一件処理するたびに1つずつ増えていくカウンターを作って、1万件や5万件ごとに「ただいまの処理件数は〇〇件です」などというメッセージが画面に表示されるようにしたりした。するとコンピュータの画面に、

 「ただいまの処理件数は50000件です」
 「ただいまの処理件数は100000件です」
 「ただいまの処理件数は150000件です」
  ・・・

というように、あとどれくらいで処理が終わるのかがわかるのでそれまでの間に「コーヒーでも飲みにいくか」というような段取り(?)を組むこともできるわけだ。

最近のパソコンソフトなどでは「終了まであと52分です」というようなメッセージが出ることも多いが、ほとんどのソフトがネットワーク接続を前提にしているので「あと1分未満です」のメッセージが出たかと思ったら次の瞬間、ネットワークが急に遅くなって「あと2時間43分です」というどんでん返しを食らうことも多い。

それでも”生きているんだか死んでいるんだかわからない”プログラムがコンプリートするのをただじっと待っているのは耐え難く感じる。「あとちょっと…」と思えるから我慢もできるわけで”いつまで続くのかわからない”我慢や苦痛は耐えがたい。そういう意味で去年から続く新型コロナ対策の自粛を「耐えられない!」と思う人がいるのはわからないでもない。

しかしボクはもともと引きこもりで出不精だったから、「コロナだから自粛せよ!」と言われてもそれ以前の生活からあまり変わることがなかった。だからこのまま自粛を続けろと言われても辛くて耐えがたいと思うことはあまりないような気がする。それを得とみるのか損とみるのかはなんとも言えない。

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