怪しいと思ってたら騙されません

テレビニュースを見ていると特殊詐欺(いわゆるオレオレ詐欺)への注意を喚起するアナウンスが毎日のようにされている。「怪しいと思ったらすぐに電話を切って家族や警察に相談をしてください」と繰り返し言っている。それでも特殊詐欺の被害は増え続けているという。

結果だけ聞かされればテレビを見ている人の誰もが「なんでそんなのに引っかかっちゃうんだろう?」と思うに違いない。でもまさにその時、息子から電話がかかってきて「会社の大切な書類を電車の中に置き忘れて・・・すぐに100万円が必要なんだけど…」と言われたらどう感じるだろうか。

電話の相手は間違いなく息子だ。声を聞いて間違えるわけがない。つまりこれは怪しい電話ではない。だから急いで100万円を渡さなければ息子が会社をクビになるかも知れない、と思ってしまっても無理はない。決して怪しい電話などではないのだから。しかしマスコミの言い方は違っている。

 ・息子(を名乗る男)から電話があった
 ・会社の書類が入ったバッグを置き忘れた(と言った)
 ・すぐに100万円を払わないとクビになるかも知れない(と言った)
 ・息子の上司(を名乗る男)が家にお金を取りにきた

となれば誰だってアヤシイと思うに違いない。でも現実には息子から「100万円をすぐに貸してくれないとクビになっちゃう」という切実なお願いの電話がかかってきたのだ。もはやその電話を疑うことはない。すぐに銀行に行ってお金を下ろしてくるだろう。大事な息子の一生がかかっているのだ。私が助けないで誰が助けてくれるというのだ。かくして100万円はまんまと持ち逃げされてしまう。オレオレ詐欺のいっちょ上がりだ。

詐欺の電話は向こうから「これは怪しい電話ですよ」とわざわざ名乗ってくる訳ではない。百戦錬磨のプロ集団があなたを騙そうと束になってかかってくるのだ。シロートが敵うわけがない。だから最初から電話に出なければいいのだ。本当に大切な用事があれば留守番電話に残すだろう。そうしないのは大した用ではないからだ。

詐欺に遭わないのはお金のない人である。毎日の生活にあくせくしていたら100万円なんて用意できない。騙されるのは簡単に用意できるからだ。だからお金のないボクがオレオレ詐欺に遭う確率はまずない。しかしボクのところには詐欺の電話もかかってこない。悲しいかな詐欺師たちにそんなことは百もお見通しなのだ。

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