先日頼まれて車にドライブレコーダーを取り付けた。業者に頼むと工賃だけで1万円以上するというので「じゃあやってあげるよ」となったのだ。ドライブレコーダーの取付けは特に難しい作業ではない。本体を適当な位置に取付けて電源を繋ぐだけだ。やろうと思えば誰にでもできる。いわゆる「日曜大工」の範疇だ。

ただ取付けるだけなら簡単だが”キレイに”付けようと思えばちょっとした知識と工具とテクニックが必要だ。車内を剥き出しの配線がのたうちまわってしまうようではプロの仕事とはいえない。取付けた本体以外のものは内張の中に隠したりしてスマートに仕上げるのがプロの仕事だ。

学生時代からアマチュア無線をやっていたので子供の頃からうちの車にも無線機を取付けたりしていた。もちろん中学生が車など持っていないので家にあった車だ。ただ勝手に改造して取付けたりすると「付け方が雑」だの「電線が丸見えでカッコ悪い」と文句を言われる。だからこの頃から車の内装を剥がして電線を埋め込んで元に戻すというようなことをやっていた。車の内装は今も昔もさほど変わっていない。

大学生になっても趣味の自動車レースやラリーで車の改造や修理もしたが、相変わらず無線機を付けてドライブ中や山道での練習中に交信して情報交換などを行っていた。だから新しく中古車を買うとその車の整備書も一緒に揃えた。整備書とは車ごとにどんな部品を使っているか、どうやって交換するかを書いた自動車修理工場向けの専門書である。

当時、トヨタの車に乗っていたので家の近所にあった「トヨタ部品共販」というトヨタ純正部品を取り扱う美品屋に入り浸っていた。ラリーなどで車をぶつけて壊した時にもちょっとしたことなら自分で直すのが常だった。いちいち修理工場に頼んでいたら時間もお金も莫大にかかってしまう。

そんな中でボクたちの仲間内ではDIY(Do It Yourself)が普通になっており、直したり改造するための治具(じぐも増えていった。当時の車の内張をキレイに外すためには専用の工具があった。それを整備工場で見かけて欲しいと思っていたら、家の近所のゴミ捨て場に捨ててあったのを見つけて拾ってきたりした。その治具はその後長らく仲間内で供用されたものである。

スキューバ・ダイビングを始めてからは「ダイビングコンピューター(ダイコン)」という進化したダイビングウオッチのようなものを使っているがその電池は1〜2年しか持たない。なのに電池交換はメーカー修理に出して数万円の交換日を払わなければならない。しかしたかが電池交換に数万円も払うのはいかにももったいない。よし自分でやろう。

ダイコンの裏蓋さえ開けられればすぐに電池は交換できそうだ。とりあえず蓋を開けようとドライバーやペンチでコジってみたもののビクともしない。仕方なくネットで調べてみたら1,000円ちょっとで専用の治具が見つかった。早速買って蓋を開けてみたら中には100均でも売っているボタン電池が入っていた。

それを交換したら再び動作するようになった。電池交換にかかった費用は治具も含めて1000円ちょっとだ。次回からは数万円の交換費用が100円でできるというわけだ。しかもお店に時計を持っていく必要もない。これがDo It Yourselfである。

最近ではエアコンの取り外しと取り付けを習得したいと思っている。エアコンの構造はあらかたわかったので取り外しは簡単にできそうだ。エアコンには室内機と室外機があってそれを繋ぐ銅製の配管の中を媒体が流れている。

単に配管を取り外してしまうと媒体が全部外に漏れてダメになってしまうので、一旦配管の一部を閉じて(特殊ネジを回す工具があれば簡単にできる)エアコンを運転して媒体を室外機の中に閉じ込めてから全部の配管を閉じればOKだ。

ただ取り付けは現場の状況によって配管を買ってこなければならなかったりするのでちょっと面倒臭そうだが、幸い家の近くにホームセンターもあるのでなんとかなりそうな気はしている。しかしエアコンの取り外しは電池交換のように頻繁にはやらないのでどこまで役に立つテクニックなのかは疑問だ。

というわけで昔からDIYを基本に生きてきたので、これからも何かの作業が必要になった時に「自分じゃできないのかな」と思ってしまうのは必定なのだが、最近ではネットをググると大抵の情報が載っているのでとても便利な世の中になったなぁとうれしく思うのである。