君は改製原戸籍を見たか?

戸籍謄本や住民票は入試や就職、結婚や引っ越しの時くらいにしか縁がないが不動産の相続などではたくさんの書類を揃えなければならない。そんな書類の中に「改製原戸籍」というものがある。結婚などで戸籍は新しく作られるが新しい戸籍にはそれ以降のことしか書かれていない。

例えばあなたがすでに結婚しているなら現在の戸籍謄本の写しを取り寄せると「自分」「配偶者」子供がいれば子供の名前が載っている。しかしそれ以前の生まれてから結婚するまでのことは書かれていない。それは両親や兄弟についての記述はないということだ。だから血縁関係や姻族関係を遡って調べるにはそれ以前の戸籍を見なければわからない。それを改製原戸籍という。改製(新しく作ったもの)の元になる戸籍だ。

ボクたち以前の世代だと改製原戸籍が手書きであることがある。役所に登録されている電子データの戸籍を作った時の元になった戸籍だがその頃は戸籍謄本は紙の台帳で管理されていたから電子データはない。その後、役所にコンピュータが導入されてから新しい戸籍を作るときにはコンピュータに入力されるようになったわけだ。

誰かが死んで遺産相続をするときには相続人を特定する必要が出てくるため、生まれてから死ぬまでの間の故人の親族関係を調べる必要があるので故人の現在の戸籍だけではなく生まれてから死ぬまでのすべての戸籍を用意しなければならない。そこに登場するのが改製原戸籍である。

失礼な話だがボクは自分の先祖をまったく知らない。母方の親戚は県内にいたのである程度は知っていたが父方の親族は九州の方にいるので全然知らない。父方の祖父や祖母はボクが生まれるずっと以前に他界しているので会ったこともなければ名前すらわからない。もっとも母方にしても祖父と祖母は一緒に暮らしていたこともあるので知っているが、その前となるとまったく知らない。

NHKのテレビ番組で著名人の祖先を探る番組があるが、改製原戸籍なるものを見て「なるほどこうやって遡っていくのか」と合点がいったものである。今回は昨年なくなった母の戸籍を集めたのだがそこには50年も前に死んだ祖父の名前が出てきたりして「あぁそんな名前だったなぁ」などと罰当たりなことを思ったりしていたのだが、ビックリしたのはその祖父母が生まれた時の記録まで残っていたことである。

祖父母は明治生まれだったから曽祖父母も明治中期の生まれのはずだ。すると曽祖父毋に名前をつけた人は幕末の生まれだったかもしれない。だから曽祖父の名前は「此右衛門」などという江戸時代風の名前だ。戸籍制度は明治になってからできたものだからそれ以前のことはわからない。古文書に名前が載るような人物ならわかるのかもしれないがボクの家系はどう考えてもそんな由緒正しい家ではなさそうだ。

今までまったく興味のなかった自分の先祖だがそんなところに記録が残っていることがわかってちょっと面白かった。だからといって先祖を遡ってみようという気にはまったくならない。

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