凍み蒟蒻

テレビ番組で「凍み蒟蒻(しみこんにゃく)」の作り方をやっていた。まずは蒟蒻芋から大きな蒟蒻の塊を作り、それを薄くスライスして稲藁を敷いた冬の寒い畑の上に薄く切った蒟蒻を並べて干すのだそうだ。寒い冬の間に蒟蒻は凍ったり解けたりを繰り返しながらだんだんと水分が抜けていってスポンジのように穴だらけの乾燥したものになるらしい。作り方は違うが凍み豆腐に似ている。

出来上がったものはいわゆる保存食で、乾燥した状態を保てば100年もの間保存できるらしい。食べる時は出汁で戻したり衣をつけて揚げたりするという。日本に住む外国人の間では好みが分かれていた。番組では「スポンジと違って天然素材だからお肌にも優しく化粧用にも使える」と言っていたがスポンジだって元は天然素材である。

本物のスポンジ(sponge)は天然素材だ。Spongeは海洋生物の”海綿”のことだ。海の中で岩や地面に張り付いて動かないがれっきとした動物である。その体内は空洞だらけだが口(?)から吸い込んだ海水が体内の空洞を通るときに微小なプランクトンなどを濾し取って栄養にしているらしい。世界中の海に生息しているが日本の海でも普通に見られる。

海綿動物はその骨格がスポンジ状(というくらいに普通語になっている)になっておりそれを乾燥・加工されたものが製品としても売られている。それはスーパーや100均で売っているキッチン用品のような合成素材ではない。100%の天然素材だ。売られているカラフルなキッチンスポンジは天然のスポンジを模して作られたものである。

話はそれたがガイジン(特に欧米人)たちは普通に売られている蒟蒻のようなグニャッとした食感や高野豆腐のようなフワフワした食感が苦手らしい。だから凍み蒟蒻も好みが分かれるのだろう。もっとも最近の健康ブームによって欧米人の間で日本の食材がもてはやされているので、多少気持ち悪いと思っても我慢して食べているうちに好きになった人もいるに違いない。

残念ながらボクは凍み蒟蒻を食べたことはないが、今度茨城県に行く機会があったら探してみようと思っている。

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