ベジタリアンとビーガン

日本では地球温暖化だけが地球規模の大問題かのように言われるがボクらが子供の頃には地下資源(石油などの化石燃料)の枯渇と人口問題が喫緊の課題だった。石油はあと30年でなくなり30年後には人類は200億人になり食料はなくなると言われていた。

最近では人工肉といわれるものが話題になっている。ボクはまだ食べたことがないが大豆ミートなどの穀物から作られる肉のような食感の食べ物らしい。最近ではとても開発が進んでいてちょっと食べたくらいでは違いがわからないくらいのものもできているという。

いわゆる動物性タンパクを食べないという人もいる。ベジタリアンやビーガンと呼ばれる人たちだ。そういった人たちは宗教や個人的な主義主張で食べないだけで自分とは関係がないと思っていた。もっとも今でも菜食主義ではないのでその考えは変わらない。

しかし地球規模の食料自給という点から考えると見方は少し変わってくる。「肉を食べるのは残酷」という単純な考えではなく牛肉や豚肉を1kg生産するためにどれほどの穀物や水を使っているのかということだ。肉牛を育てるにはトウモロコシなどの飼料を大量に与えて何年も飼育する。当然その飼料を作るためには農地や水を使う。それを食べて牛や豚は育てられる。

その分人間が食べる穀物は減るのだが全世界で生産されるトウモロコシの1/3は飼料になっているのだという。それで作られた肉を先進国に人間が食べる。一方で飢餓に苦しむ人々がいる。自分たちが食べられるはずの穀物が飼料に使われてしまうからだ。

牛肉1kg(牛1頭ではない)を生産するためには20kgの穀物が必要で、その穀物を育てるためには1万5千リットルの水が必要になるという。これがトマト1個なら50リットル、パン1kgなら1600リットルだ。肉を生産するためにいかに資源を使っているかということだ。

大阪の会社が以前から大豆ミートの開発を進めてきたという話も聞いた。ミンチならほとんど遜色ないレベルまできているという。事実バーガーキングでは大豆ミートのハンバーガーを販売している。それに美味い美味くない以前に食べ物がなくなれば味のことは二の次だ。食べなければ生きられない。

しかし何百万年と”雑食”を続けてきた人類がそんなに簡単に食性を変えられるものなんだろうか。よく分からないがそんなに簡単なものではないように思う。それでも食糧危機は人類が増え続ける以上今のところ避けられない問題である。特に日本は食料自給率の低い国だ。カロリーベースで4割以下である。生産国で食料が足りなくなれば日本への輸出はストップするだろう。

そうなれば日本は即食糧危機に陥る。エネルギー資源と同じだ。以前から書いているようにエネルギーも食料も日本の安全保障に関わる問題だ。それはどこの国からの供給が止まったらという話ではない。特に日本の食料事情は世界中と繋がっている。地球のことを考えた一人ひとりの行動がひいては日本を救う行動につながると思っている。

さすがに「今日から肉は食べない」という生活は無理だが「食べ物を粗末にしない」「肉食を減らしていく」ということが私たちにできるせめてもの行動なのではないだろうか。

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