5年前、熊本県で大きな地震があった。熊本市周辺から南阿蘇地域にかけて甚大な被害を出し、熊本のシンボルともいえる熊本城も石垣や櫓が崩れるなどした。

その時に小耳に挟んだのが「熊本城の復興城主になりませんか?」というお誘いだった。熊本城まで行って復興のために幾ばくかの寄付をすると復興城主として名を残せるという魅力的なキャンペーンだった。もちろんネットや振込でも寄付は可能だったのだが、直接熊本まで行くと記念のリーフレットをくれるらしい。そりゃ行くしかないでしょ!

熊本へはずいぶん前に勤めていた職場の出張で1度行ったきりだったが、崩れ落ちた熊本城や倒壊した阿蘇神社の映像をニュースで見て「何かできないだろうか」と思い、当時政府が実施した「復興割」で熊本旅行をして”行って応援”することにした。行くからには”食べて応援”だ。

熊本名物といえばなんといっても馬刺しが有名だが調べてみると他にも色々出てくる。阿蘇の赤牛や大平燕、一文字グルグルなどなど。馬肉のジンギスカンは以前の出張の時に食べたのだがこれが美味い。山のようなニラと一緒にジンギスカン鍋で焼いて食べるのだが馬肉の柔らかさもひとしおだ。また有明海沿岸ではうなぎの養殖も盛んなのでこれも名物なのだろう。

しかし短期の日程では全部は食べられないのでその中のいくつかに絞ったのだがどれも美味しくて「また来よう!」ということになったのである。そして昨年、我が熊本城(笑)から城主宛に一通の手紙が送られてきた。曰く「復興城主の皆様へ」とある。復興が進んだ天守閣の内部を特別公開するというのだ。そりゃ行くしかないでしょ!と思ったのだが折からの新型コロナが蔓延していて神奈川県は緊急事態宣言が出されている。

友人の”復興城主”とリモートで城主会議をしたところ「まぁ焦らずちょっと落ち着いたタイミングを見計って行きましょうか?」という結論になった。こんな感染爆発地帯から訪問して熊本県民の皆様に不安な思いをさせるのは復興以前に本意ではない。

仮にしばらくして行ける日が来たとしてもコロナが一気に収束するとはとても思えないのでお城周りからあまり移動せずにサクッと訪問するつもりだが、外食ができないとなると復興城主の会での「美味しい熊本」は今回はお預けかぁ。まぁ仕方ないね。