OLFAという文具品のメーカーをご存知だろうか。黄色い柄のついたカッターナイフで有名な会社だ。ボクが子供の頃からカッターナイフはあったが小学生の頃は小さなボンナイフを使って鉛筆を削ったりしていた。両刃の剃刀の刃にプラスチックの折り畳みの柄を付けたもので確か1つ10円で売っていたと思う。

中学生になる頃からカッターナイフを使うようになったが、カッターといえばNTカッターかOLFAしかなかったように記憶している。当時、紙飛行機や木製の模型飛行機にハマっていたボクが精密加工に使い始めたのがOLFAのペン型のサイク用カッターだった。普通のカッターは使いながら切れ味が悪くなると刃を折って切れ味のいい刃面を出すものだが、この細工用カッターは大きなカッターの刃をあらかじめ折っておいてからペン型ホルダーの先端に取り付けるもので工作にはとても重宝した。

10年ほど前に知ったのだが社名のOLFA(オルファ)は「折る刃」から付けられた名前だという。それまでのナイフや剃刀は切れ味が悪くなるとその都度砥石を使って研がなければならなかったり、剃刀に至っては刃の端っこの部分しか使うことができずに切れなくなったら捨てるものだった。しかしカッターは切れ味が悪くなったら先端を「パキッ」っと折るだけでウソのように切れ味が元に戻る斬新なものだった。

刃を折っていつも切れ味の良い状態を保つ仕組みはOLFAが開発したもので発売当初は現在のもう一社のカッターメーカーであるNTに製造を委託していたらしい。それにしても”折る刃”をOLFAにしたと最初に聞いたときにはヘェ〜と感動したものだった。

メーカーの中にはどこから名付けたんだろうと思う社名も多い。例えばカシオ、これは創業者の柏尾さんの名前だし、お値段以上のニトリも創業者である似鳥さんの名前である。古いところではブリジストンも創業者の石橋さんの名前をひっくり返してブリッジ・ストーンだ。

社名ではないが商品名としてのトリスウイスキーは決してボクの先祖の名前ではなく、これも創業者の鳥居さんのウイスキーということで鳥居’s=Tory’sウイスキーである。ちなみに社名の「SUNTORY」は鳥居さんを照らす太陽のような会社になってほしいという願いから寿屋という屋号から変えたものだと聞いたことがあるがホントかどうかはわからない。

そんな創業者の名前からつけた社名や商品名が多い中「折る刃=OLFA」は斬新である。新商品のアイデアを社名にするあたり、よほど商品に自信があったのかもしれない。確かに現在でもカッターは非常に便利だし重宝している。ボクの机の上にも文具入れの引き出しにも置かれているが、文具入れの中の細工用カッターの柄はOLFAの伝統的な黄色ではなくなぜかブラックである。