「お正月番組」と聞いて思い出されるのは「六段の調」と「染之助染太郎」だろうか。元旦の朝にテレビをつけた途端にどこのチャンネルからも

♪ちゃん、ちゃららららららん…♪

というお琴の旋律が流れ、しばらくすると番傘の上で器用に升を回しながら

「おめでとうございまーす!」「いつもより多く回しておりますぅー!」

と叫ぶ染之助染太郎が登場したものだった。

くだらない、実にくだらなかったがそれが昭和のお正月の風物詩だった。今でもコンテンツこそ変わったが内容のないくだらないテレビ番組が何時間もダラダラと放送されているのだろう。地デジになってから見られるようになった”番組表”をチラ見してすぐにスイッチを切ってしまうので見ることもない。

見ることもないのだが、軽く仕事をして飽きてくると「せっかくお正月なんだから」と性懲りもなくテレビのスイッチを入れてしまう。相変わらず1日中つまらない番組が垂れ流されている。

くだらないながらも今年のお正月は東京12チャンネルの「バス旅」と「孤独のグルメ」をBGMにして過ごした。これだって「”仕方ないから”これでも見るか」程度の番組である。それならテレビなど消しておけばいいのにと思うが、我ながらアホだなと思う。

昭和の頃は「大魔神」や「モスラ対ゴジラ」なんて古くてストーリも全部知っている見飽きた映画を眺めながらおせち料理をつまんだりしたものだが、最近では誰もがネット動画で過ごしているせいかそんなお仕着せの映画も放送されていないようである。

それにしても令和になった今の時代でもお正月になると、テレビ局は昭和の頃から続くそんな番組をダラダラと垂れ流し続けている。いっそのことお正月は「テレビもお正月休み」ということにして一切の放送をやめてしまったらいいと思う。

大したニュースもなくくだらないテレビをBGMに過ごしたお正月休みを振り返りながら、「あ〜あ、体、鈍っちまったなぁ」「明日から仕事かぁ、嫌だなぁ」なんて呟くお父さんも多いのだろうか?