相手が隠していることや隠そうとしていることを自分が無理に知ろうとするのはお互いのためにならない。隠そうとしていることは他人には知られたくない内容なんだろうし仮に自分がそれを知ったからといって得するようなことではない。

例えば悪徳政治家や悪徳業者の不正行為だって自分が知ったところでどうなるものでもない。芸能週刊誌のスキャンダルネタだって同じことだ。頭に来たり気分の悪い思いをするだけで何一ついいことなんてない。有名芸能人が浮気していたことを知ったところで自分の人生には何の影響もないし慰謝料を請求できるわけでもない。

極端なことを言えば自分のパートナーの浮気だって、知らなければ今まで通りの幸せな暮らしが続くかもしれない。いや、そんなことはないかもしれないが暴いたことで自分の人生が幸せな方に向かうことは少ないだろう。「何でも知らないより知っていた方がいい」と思うのは若造の考えだ。世の中には知らない方がいいことだってたくさんあるのだ。

では未来のことだったらどうだろう? あなたは将来のことを知りたいと思ったことはないだろうか? それは秘密ではないが未知のことではある。しかしそれも知らないより知っていた方がいいのだろうか? 確かに未来のことはわかっていた方が何かと都合のいいことはある。それは賭け事などに限らず結果いかんで身の振り方を考えることもできるだろう。

まだ起きてもいないことを知ろうとしてもそれは神サマにもわからないことだ。知ろうとするだけ無駄で愚かな努力だ。ただ今置かれている現場から将来をある程度予想することはできる。将来を予想することは過去の秘密をあばくことよりも生産的で夢のあることだと思う。

テレビなどでは「ピラミッドの秘密がいま暴かれる!」などと銘打った番組が放送されることがあるが、それは決して秘密ではなく長い年月の間に忘れられていた事実に過ぎない。それを知ることで人類が歩んできた歴史を遡ることはできるが、あくまでも既に死んでしまった人々の営みを知るだけだ。彼らが今もそれを秘密にしたがっているかどうかは知る由もない。