ここ10年くらいは四六時中耳鳴りがしている、という話を以前にも書いた。ボクの場合は「キーン」という音なのだが人によっていろいろあるらしい。気になって気が狂いそうになる人もいるらしいが、ボクはもうほとんど気にならなくなった、というより意識して気にしなければ聞こえなくなった。

耳鳴りはそれだけで聴力が低下する。気にならないとはいえ常に騒音や雑音の中で過ごしているのと同じなので、人の声をはっきりと聞き分けるにはそれなりの苦労もある。特に小さな声でボソボソと話されるとなにを言っているのかさっぱりわからない。もっともその程度の声しか出さないなら相手に伝える気もないのだろうと思って聞こえないふりをしたりテキトーに相槌を打ってやり過ごすことが多くなった。

ところが先日飛行機に乗っていて思ったのだが、若い頃にはうるさくてたまらないと思っていた機内の騒音がさほど気にならなくなっていることに気づいた。もしかしたらこれは普段の耳鳴りの音に慣れて聴力が鈍感になり、機内の騒音もフィルタリングされるようになったのではないかと思った。音楽を聴いたり映画を観たりしてなんとかやり過ごしていた時間も普段と変わらずに過ごせるようになった。

話は変わるが最近の国内線の飛行機にはモニター画面がついていない。ボクは国内線では主にJALを使っているのだがここ数年でモニター画面の付いた飛行機に乗った記憶はない。国内線では多くの機体でWi-Fiが使えるようになったしほとんどの人がスマホを持っているのでお仕着せの映画など上映する必要がなくなったためだと思っている。

もっとも国際線では日本の航空会社を使うことはまずないので中国語の新作字幕映画などを観たりして過ごすこともある。音声が英語やフランス語でも中国語の字幕がついていると不思議と内容がわかるので面白い。ところがだ…

同じ国内線の飛行機でも音楽やニュースなどを聴くためのイヤホンだけは相変わらず付いている。今やほとんどの若い子たちはイヤホンやヘッドホンをして街を歩いている。音楽だって自分のイヤホンで聞けるのだからこれもスマホを使ってもらえばいいのだからなくしてしまえばいいのにいまだに必ず座席の上に置いてある。が、機内でイヤホンをつけている人などほとんどいない。

モニターが付いた機体で機内映画を見るならイヤホンも必要だが今ではモニターもないのだからなにに使うのだかわからない。乗るたびに座席の上に置かれているイヤホンをシートバックのポケットに投げ込むたびに「どうしてだろう?」と不思議に思っている。