イエローキャブ

ニューヨークでもバルセロナでもタクシーは黄色だ。いわゆる「イエローキャブ」である。だから外国人旅行者でもわかりやすい。最近は神奈川県の平塚でも黄色いタクシーを見かけるようになってきた。

しかし日本のタクシー会社では多くが会社ごとに雑多な色を使っている。日本のタクシーも会社によってデザインの違う行灯は付いているがあまり統一されていない。ましてや車体の色はバラバラである。タクシー会社は自分の会社を宣伝したいのだろうが、タクシー会社を選んでタクシーを使う人は少数派だ。だから会社ごとに色を変えても利用者の利便性は上がらない。

それならば「あっタクシーが来た!」と視認性が高くわかりやすい色にある程度統一したほうがタクシー業界全体の営業上も有利になるのではないかと思っている。小さなパイを食い合うよりもパイ全体の大きさを大きくしたほうが皆が幸せになれる。

今年は東京2020オリンピックだと大騒ぎされていたがこのコロナ禍で延期になってしまった。しかしせっかく延期になったのだからタクシー業界も、元どおりにはならなくても再び増えてくるであろうインバウンドの外国人観光客にわかりやすい、使いやすいタクシーの色に変えるチャンスではないだろうか。

マーケティングがどうのこうのというまえに、まずはそういうところからお客様の気持ちを考えた方がいい。顧客満足度とはそういうことだ。”自社ファースト”で意味のない囲い込みや広告を打つよりも、業界全体の発展を考えて行動するときが来ているような気がしている。

現代のニッポン人はとかく大所高所から物事を考えるのが苦手だ。何かというとライバルを蹴落として自分だけが得をする事ばかりを考える。コミュニティが小さかった明治時代以前はみんながもっと助け合って生きることを考えていたという。戦後になってアメリカ人の考え方に「右にならえ」した結果、一時的な大繁栄をもたらしたがいい気になりすぎたバブル以降は衰退してしまった。

ここで一度立ち止まって本当の「クール・ジャパン」を考える時に来ているのではないだろうか。

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