シュレッダーのゴミを捨てない男

師走は大掃除の季節である。なぜか分からないけれど猫も杓子も(ネコはやらないかもしれないが)「今年の汚れ今年のうちに」などと言いながらゴミを片付け窓ガラスを拭いてホコリを落としてレンジの油汚れまで掻き落としている。それは家庭でも職場でも同じことで「気持ちよく新年を迎えましょう」という号令のもと、家では掃除機すら持ったこともないようなオジサンも慣れない手つきで雑巾を絞って拭き掃除なんかしている。しかし、いつも思うのだが掃除などというものはちょっと汚れた時にちょっと拭いておけば、大掃除などしなくてもそれなりにキレイに保っておけるものである。それに1年も放っておいた汚れはちょっと拭いたくらいではどうにもならないものがあるのだ。それにしても、

オジサンたちはなぜかシュレッダーの掃除だけはやりたがらない。いつも一番お世話になっている事務機器であるのに、だ。特に普段はシュレッダーカスが溜まりに溜まって機械が止まってしまっても、カスを脚で踏んづけて圧縮しても、決してカスを取り出して捨てようとはしない。誰か(女の子)が捨ててくれるのを待っているのである。そう、それは必ず女の子がやるハメになる。何十年も会社勤めをしていると何も感じなくなってしまうが、これはとても不思議な現象である。たとえそれが入社したばかりの新入社員であっても、である。男は決してシュレッダーのゴミを捨てようとしない。たまに男の僕が大きなゴミ袋にまとめてゴミ置き場に運んで散らかった細かい紙のクズを掃除機で吸い取っていたとしても、男は誰もそれを見ようとはしない。

そしてゴミも捨てられないようなそんな男は、得てして仕事もできないものである。