曖昧な言葉でいい加減なことを聞かされても疑い深くあまり信用しない人でさえ、具体的な数字や事実を挙げて話されると何となく信じてしまうことがある。たとえそれが以前に聞かされたいい加減な話やウソであっても、証拠だと思われやすい数字や偉いセンセイの発言だなどと聞かされると、盲目的に信じてしまいそうになる。

何かを買おうと思ったりした時に、具体的なスペックや他の製品にはない利点のエビデンスを示されると「これはいいんじゃない?」と思った人も多いのではないだろうか。

「でもちょっと待てよ」
「この数字の根拠はなんなんだ」
「この人の言うことは確かめもしないでなんでも信じていいのか?」

とちょっと立ち止まって考えることも必要なのではないだろうか。その話のエビデンスが示されていなかったり、示されていたとしてもそれが正しいことなのかどうかは、自分で確かめてみるまでは安易に信用すべきではないと思う。もしかしたら嘘のエビデンスを示すことであなたの意思決定を誤らせようという意図があるのかもしれない。

SNSやネットニュースばかりを見慣れてしまうと、根拠が示されていないことまで鵜呑みにしてしまう人が多くなっているのはいささか気にはなる。それがねずみ算のように爆発的に増殖して拡散してしまえば「みんなもそう言ってるから」という社会的信用性も加わってくる。しかしそれはデマかもしれない。あなたも意図しないでデマの拡散に手を貸してしまいかねない。

たとえあなたが全幅の信頼を置いている人の言ったことであっても、最後は自分が納得できるまで調べて確認することができたことだけが、自分が信ずるに足ることなのだということを心に留めておきたいものである。