いわゆる「コンビニ袋」が有料化になったのをきっかけに巷ではエコバッグが流行している。しかし、スーパーなどに買いに行く時には忘れずに持っていくのだが、通りすがりのコンビニなどに入ってお弁当やおにぎり、ペットボトルなどを買い込んでしまった時には会計の段になって「しまった」ということになりがちだ。その場でコンビニ袋を買えば済む話なのだが、何となくシャクな気分になっている。

ボクが子供の頃にはスーパーなどあまりなく買い物をする時にはみんな、サザエさんのような籐(とう)でできた買い物かごを持って買い物に出かけていた。籐だから水洗いなどできず、軽く拭くくらいで何年もそのまま使っていたが特に問題はなかった。

最近のニュースやワイドショーでは「エコバッグに付着した汚れから雑菌が繁殖して食中毒を起こす」などという話題がまことしやかに語られている。しかし先ほども書いたように昔は買い物かごなど洗うこともなくずっと使っていたが、今よりは確実に雑菌の多い生活をしていたのに食中毒になどならなかったしそんな話も聞いたことはない。

それに昔の食品は、今のスーパーのようにパックされてもいなかったので野菜クズだって肉や魚の汁だってカゴの中に漏れていた。でもそれで食中毒にもならなかった。そもそも八百屋や肉屋、魚屋で買ってくる食材は大抵の場合は家で洗って使うし、サラダなどでなければ加熱調理して食べることが多い。

もちろん汚れが付けば雑菌は増えるのだろうがそれをすぐに食中毒と結びつけるのはちょっとヒステリックな気がする。最近では99.9%除菌などという謳い文句の除菌スプレーなどが売られているが、そんなセリフにボクは懐疑的だ。実験室の試験管の中でならある程度の雑菌を除菌する効果はあるだろうが、ソファーや手すりに付いている莫大な種類の菌が”99.9%も”除菌できるとは到底思えないし、そもそもそんなに除菌する必要があるのだろうかと思う。

普段の我々の暮らしは雑菌と共存する中で営まれている。ある程度の菌が身の回りにあることで、最近話題の「免疫力」だってつく。それが菌の全くない暮らしを続けていれば自然免疫力は確実に落ちてくる。すると風邪をひきやすくなったり(風邪は話題のコロナウイルスの一種だ)お腹を壊しやすくなったりするだろう。

だからよほどの不注意(炎天下の車の中に生魚を放置するとか)さえしなければ、そんなに神経質になる必要などないと思っている。食べ物が傷んでいるかどうかは臭いや味がおかしくないかどうかに気を配ればいい。腐ったものを平気で食べてしまうような鈍感さこそ一番恐るべきだと思う。

それよりもいつも洗濯して清潔なエコバッグを使っているからと過信して、食材を洗わずに使ったり傷んでいるのに気づかない方がよほど危ないと思うのだが、そうは思わないか?