自分なりに何かに一所懸命に取り組んでいる人を、何もしないで脇から覗き込んだ人が「そんなことしたってうまくいくはずがない」などと批評する姿を見かける。そしてシロート考えで「こうしたほうがいいんだよ」などとアドバイスまがいの口出しをする。まぁありがたい申し出だがちょっとお節介だ。大抵の人はうまくいかない原因について分かっているし改善にも取り組んできたはずだ。

そのカイゼンの実現に手間取ったりお金がなくてできないことだってある。やっていないくせに口だけ挟む人にはそんな苦労は一つも分かっていない。分かっていないからこそ気楽に口出しできる。もっともそんなお節介の中に解決のヒントがあることもあるから「お節介だ!」と無下にするのも大人気ない。自分が「それはもう試したけどダメだった」と諦めてしまったことでも、事情が変われば有効な手立てに変化することもある。

ただ、何もしない人が一所懸命に取り組んでいる人を単にバカにすることはいただけない。バカにするならまずは自分でも真剣に考えて取り組んでみることだ。最初は偉そうに説教していた人にやらせてみると「あれ?うまくいかない」ということがよくある。「どうしてうまくいかないんだろう?」と悩むところまで来てやっとスタートラインに立ったと言える。

結果としてうまくいっていなくても取り組んでいる本人はそれを改善するために見えないところで努力しているのかもしれない。その結果、改善する方法がまだ見つかっていないこともある。過去に自分が同じような経験をしてうまく解決したことがあるなら、もしかしたらその時の知見が役に立つこともあるだろう。ただしその時も周りの状況は違っているのだということに思いを至らせなければタダの自慢話に終わってしまうこともある。全く同じ状況になることはまずない。

何れにしても何もしない人が知ったかぶりをして外見だけ見て批判することは簡単だ。しかしそんな人のアドバイスには心が入っていない。ともに悩んでくれる様子がないなら、解決の手がかりになりそうかどうかを見極めてダメそうなら放っておけばいい。それを判断するのは他でもないあなた自身だ。