体にいい発酵食品

発酵食品と聞いて何を思い浮かべるだろうか。チーズ、納豆、味噌、醤油、鮒鮨、糠漬け、ヨーグルト、冷蔵庫の中を、キッチンを見回せば大抵発酵食品の一つや二つは見つかる。お酒だってみりんだって発酵の力がなければできなかったものだ。美味しいものもたくさんあるが現代のキーワードは「健康にいい」ではないだろうか。

発酵食品や食物繊維と聞くと必ず「女性に人気」とか「体にいい」と言われる。女性に人気かどうかはわからないが「体にいい」と言われているものが”どうして体にいい”のか、その根拠を聞くことは少ない。乳酸菌は腸の調子を整えるという。しかし一説によれば(これも根拠が薄弱なのだが)乳酸菌は胃の中の胃液でほとんど死んでしまうという説がある。本当かどうかは知らない。

最近ボクは家でヨーグルトを培養している。いや大したことではない。Amazonでヨーグルトメーカーというものを買って、市販のヨーグルトを牛乳パックに中に入れてかき混ぜ、12時間ほど放っておくだけだ。夕方に仕込んでおけば朝には立派な「R-1」ヨーグルトが出来上がっている。そう、うちのヨーグルトの種菌は買ってきたR-1ヨーグルトだった。R-1の種はもう3ヶ月もうちの冷蔵庫で保存されている。

ヨーグルトを飲んだからといって特に体調は変わらない。それどころか飲み始めて数日間はお腹がゆるくなった。おそらく世間では「腸の調子が整えられて動きが良くなったからだよ」などと言われるのだろうがその根拠はよくわからない。ボクには正しいのか間違っているのかわからない。それでも「ヨーグルトのおかげでお腹の調子が良くなった」と思っていれば全く関係なくても調子が良くなることはある。プラセボー効果だ。お腹が痛いという患者に腹痛に効く薬だといって栄養剤を飲ませると半分くらいの人はそれでも治ってしまうらしい。

ボクは「健康にいいから」というより美味しければ食べている。発酵食品もそうでない食品も同じだ。先日テレビを見ていたら「くさや(伊豆諸島で作られている干物で焼くときに強烈な臭いがする)なんてぜったいにムリ」といっていた欧米人が、「くさやは発酵した液に漬けた発酵食品だから健康にいい」と聞いた途端に口にして「食べてみると意外に美味しい!」などと言ってバクバク食べていた。まったくもって単純バカだ。帰りの電車では周囲から迷惑がられるだろう。

誰が”くさや”を食べようが知ったことではないが、何の根拠もない他の誰かから聞いた話を鵜呑みにして飛びつくような輩が多いからテレビのワイドショーなんかで話題になると急にバカ売れして品不足になったりする。トイレットペーパーやマスクを山のように買い占めて満足できるのは考えてみれば手軽で健康的な楽しみだ。賭博や覚醒剤に手を出すよりも明らかに健康で安上がりである。数千円で山のように買えるのだから物欲だって満たされるのだろう。

最近のスーパーでは納豆やキムチ、バター(普通のバターは発酵食品ではない)、小麦粉、ドライイーストまで欠品している。安くて精神衛生にも良く健康的な趣味だが、度が過ぎるとストレスが溜まって返って健康ではなくなるのだよ。

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