塾考して決めた構図

ボクが写真を撮るのはちょっとしたスナップか海の中だけだ。人物写真や風景写真にはそれほど興味もないので友人たちが撮った写真を眺めて満足している。今年は諸般の事情で行かれないがこの季節になるとあちこちで花盛りになってバラやツツジ、梅雨時期になれば紫陽花、ハイキングをすれば可憐な花をつけた山草が咲き誇る。そしてこれらの周りにはマクロレンズなどを付けたアマチュアカメラマンたちが群がって熱心に写真を撮る姿が見られる。

ご意見はあると思うが、写真はある意味構図よりもシャッターチャンスだとボクは思っている。あまりにも熱心に最高の構図の写真をモノにしようと粘って色々悩んでいるうちに、気がついたらシャッターチャンスを逃してしまうということが少なくないからだ。だからボクが一発目に写真を撮るときはパッと見て「いい瞬間!」と思ったときにバシャバシャっと数回シャッターを切る。もっともフィルムの時代だったらそう気前よく撮れなかったが今はもうデジタルの時代だ。

多少構図が甘かろうがちょっとくらいピンボケだろうがチャンスが来たらその瞬間にシャッターを切らなければメモリーにもフィルムにも何も残らない。しかし思いは人それぞれだ。「気に入った構図にならなかったから結局1枚も撮らなかった」というのも勿論アリだろう。気に入らない写真など1枚も残したくないという人がいても不思議ではない。でもボクにとって大切なのは構図やピントよりもまずシャッターチャンスだ。

特に素早く動く野生の生き物の写真を撮る場合にはシャッターチャンスが命だと思っている。偶然に見かけたその瞬間はもう2度とやってこないかもしれない。いや野生生物を相手にしていれば大抵の場合、そのチャンスはもう2度とやってこない。だからボクはその瞬間には構図など考えずにシャッターを切る。幸運にもそのチャンスがまたやってきたら、その時に思う存分悩んで考えてゆっくりと撮ればいいだけだ、と思っている。

通りがかりの花を見るとその前にしゃがみ込んで5分も10分も動かない人がいる。まだ1枚も取らないうちからファインダーを覗き込んだり絞りやシャッタースピードを確認したりホワイトバランスをいじくったりしている。デジタルならまず1枚撮った結果を見てから考えればいいのにと思うがやっぱり動かない。修行僧のように固まって動かないのがお気に入りなんだろう。それで撮れた写真に満足できるなら幸せな人生である。

と思っていたらデジカメの画像を記録するメモリーカードをパソコンなどに保存した後消去して再利用することなく、メモリーカードをアルバムのように保存する人も多いのだという話を聞いた。そういえばカメラ量販店のオプションコーナーに行くとメモリーカードを保管しておくアルバムを売っているのを見たことがある。

そこで初めて合点がいった。だから無駄な写真など撮りたくないのもわかる。あの人たちは高価なメモリーカードを何10枚も保管しているのである。メモリーカードはフィルムと同じなのだ。まぁお金が余っているのならそれもいいだろう。ボクにはとてもモッタイナくてできないことだが。

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