胡桃とニキビ

クルミを食べたらたちどころにニキビができた。先日、とあるコーヒー量販店の店先で安売りしていた大袋に入った剥きクルミである。うちはホームベーカリーでパンを焼いているのでクルミパンを焼こうと思って買ってきたものだ。だがあるの日の夕方、妙にお腹が空いたので袋に残っていたクルミを10粒ほど食べてしまった。すると翌日にはニキビができた。いやもうニキビとは言わない歳だ。正確には(?)吹き出物である。

でも本当にクルミを食べたからニキビ、もとい吹き出物ができたのだろうか。相関関係はありそうだが因果関係はボクには証明できない。元来クルミには多量の油脂が含まれている。江戸時代には東北地方の山村で脂分を摂取するためにくるみを食べていたという話を聞いたことがある。それくらいにクルミには油脂が多い。実際にすり鉢で擦ってみるとその実からは脂がにじみ出てきてしっとりとするほどだ。それが体にとっては油の摂りすぎになって皮膚から直接滲み出てきたものが吹き出物なのだろうと思う。よくわからないが多分そうだ。

因果関係がわかれば解決は簡単だ。原因となったことをやめればいい。原因がなければ結果は起こらない。でも実は因果関係がなかったとしたら解決はしない。そこでボクはしばらくの間クルミを食べないでいた。すると案の定吹き出物は日に日に小さくなってやがて消えた。しかしこれだけでは因果関係があったというには根拠が希薄だ。ただの偶然かもしれない。そこで再びクルミを10粒食べてみた。すると翌日には吹き出物ができた。食べるのをやめたら治った。もう一度食べたら出た。やめたら治った。どうやらこの因果関係はかなりの確率で存在するらしい。始めたりやめたりを繰り返して実験することで相関関係を探り、回数を重ねることで因果関係を確信した。壮大な人体実験だった。

相関関係のありそうな物は身の回りにも多い。歩きスマホをしていたら交通事故に遭ったとか激辛料理ばかりを食べていたら痔になったとかタバコを吸っていたら肺ガンになったとか、どれもなんとなく関係がありそうである。喫煙と肺ガンの関係は随分前から指摘されているがタバコを吸っている人が全員ガンになるわけではないしタバコを吸ったことのない人でも肺ガンで亡くなっている。因果関係といっても100%の因果関係というものはそうあるものではない。そういう傾向があるということだ。

もっとも喫煙者が肺ガンになる確率が高いことは統計上でも証明されているし肥満の人が心臓疾患や糖尿病で死ぬ確率が高いことも証明されている。しかしそうなることの発生の理論がわからなければ相関関係のままだ。もちろんガンや糖尿病、心臓疾患の研究は医療の分野でも盛んに研究されているので因果関係もかなりの確率で証明されているがガンの発生原因についてはよくわかっていないことも多い。

だがボクにとって「クルミを食べたらニキビ、もとい吹き出物が出る」というのにはかなり確率の高い因果関係があると思っている。だからと言って他の人にはどうでもいい話だ。

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