サポートは終了しました

MicrosoftのWindows7のサポートが終わったらしい。Windows7はMicrosoftの一世代前のOSで世の中でも広く使われていた基本ソフトの一つである。Microsoftは1995年のWindows95の発売以来、次々に新しいOSをリリースしてきた。新しいOSがリリースされてしばらくすると前世代のOSのサポートは打ち切られる。ここでいうサポートとはバグフィックス(プログラムの修正)やセキュリティパッチ(セキュリティ対策上の追加プログラムの追加)などで基本的にはMicrosoftから無償で提供されるものだ。

サポートを受けられている間はウイルスソフトやハッキングからある程度は守られているがサポートがなくなればウイルス感染やコンピュータへの侵入のリスクは高まる。事務系パソコンではそのほとんどにWindowsが使われているからちょっとしたリスクも非常に大きな影響を受ける可能性がある。最近はネットワークの発達から自分の使っているパソコンだけの問題だけではなく自分のパソコンを足ががりとして(「踏み台」という)メールやSNSなどで繋がりのあった社内や取引先、知り合いのパソコンやスマホにまで大きな損害を与えてしまう攻撃方法が主流になっている。パソコンにウイルス対策ソフトをインストールしていたとしても完全に守りきることはまず不可能なので最低でもOSのセキュリティくらいは守っておく必要があるわけだ。

ボクが今持っているWindowsパソコンは3〜4年前にはWindows10にアップグレードした。Windows10リリースされてから半年ほど経った頃である。なぜリリース直後にアップグレードしなかったのかといえば、通常は新しいソフトのリリース直後には大きなバグ(欠陥)が見つかることが多いからだ。そこでアーリーアダプター(新しい物好きの冒険者)が試してみた結果や評判を確認してから乗り換えるというのが常識的なやり方である。新しい仕様に多少の不都合があったとしてもセキュリティや性能の向上を天秤にかけて有利だと判断すれば思い切って乗り換えることになる。いずれ古いバージョンはサポートが切れてしまうからだ。

Windows10より前はOSがリリースされた時のアップグレードはすべて有償だった。新しいものに乗り換えるには少なくない費用がかかったのだがWindows10に関してはどういうわけか無償でアップグレードすることができるようになっていた。だから新しいOSの環境に不満がなければ乗り換えることのハードルは限りなく低かった。それなのに「今日でWindows7のサポートは切れます」とMicrosoftからアナウンスされるまで何もしなかったという人が30%以上もいたということには驚かされた。

リリースされてからもう5年も経っている。「何をいまさら」というような気もする。どういう理由で何もしなかったのかは知らない。しかし今頃になってから慌てて対応しようとする意味がわからない。慌てていても対応しようとするのは「パソコンがないと困る」からだろう。最近はスマホやタブレットがあればパソコンなど要らないという人も多い。そんな人たちにとってはWindowsのアップグレードなんて関係のない話だ。iOSやAndroidがちゃんとしてくれればいいからだ。

しかし趣味かビジネスかにかかわらずパソコンを必要としているのにギリギリまで何もしないというのは非常にリスキーな話である。切り替えた自分の新しい環境にもしもトラブルが起これば対処する時間もないのだから。

避難訓練でも運動会でも大抵は訓練や予行演習をやるのが普通だ。目の前に災害や大きなイベントがある時には想定できなかった障害が起きることは頻繁にある。「想定外の出来事」というやつだ。地震や最近の豪雨被害はあらかじめ完全な訓練やシミュレーションを行うことが難しいのだから仕方のない面はある。しかし自分の意思だけでやれるはずの訓練をやろうともしなかった人たちが3割以上いたという事実を聞いて、災害時に”想定以上に”大きな被害が出てしまうのはもう仕方がないことなのだろうなと諦めの気持ちにもなるのだ。

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