内ゲバって何?

内ゲバって聞いたことありますか?学生運動が盛んだった昭和40年代には毎日ニュースで「内ゲバ事件」というものが報道されていたものです。しかしボクは今まで「内ゲバ」の意味を知りませんでした。そこで辞書で調べてみると、

(学生運動などで)同じ組織内(党派同士)の暴力的な争い

とあります。つまり”内部抗争”です。「内ゲバ」とはいかにも略語という感じがしますよね。これは内部ゲバルト、ゲバルトはドイツ語で「暴力」「威力」という意味だそうですからなるほど納得です。

昔は医学生の間でドイツ語を使ったカタカナ語が流行ったと言います。曰く「ゲルピン」、漢字を混ぜると「ゲル貧」。ゲルはドイツ語で「銭」ですからつまり”文無し”を意味するわけです。そんな流れから内ゲバという言葉も使われ始めたのかもしれません。

対して”外ゲバ”というのはあまり耳にしません。内部抗争ではなく暴力が外に向かってしまうとそれは単なる暴動として取り扱われてしまうのでしょうか。例えば現在香港で起きている中央政府に対するデモ活動は当然のようにデモ隊は暴徒化し、警察も重機を持ち出して制圧にかかっています。しかしそれを「外ゲバ」と言っているニュースは見たことがありません。古くから「お上に楯突くなどけしからん」という日本人の感覚からすると国家権力に対する反抗など暴動以外の何物にも映らないのでしょう。

話を広げて国際紛争などを見ているとそのほとんどが民族紛争や権力争いなどの内ゲバが火種になっています。もっとも民族紛争は自分たちとは異なる隣り合った民族と争うのですからどちらかといえば外ゲバの色合いも濃いわけですが、世界的には同じ地方の民族同士の抗争にしか見えません。その上どちらかが勝ったとしても勝った組織はまた分裂して内ゲバを起こすのが世の常です。

さらに古い時代からあるのは宗教争いでしょうか。もともとキリスト教、ユダヤ教、イスラム教はユダヤ教を元祖とする(こういう言い方をすると語弊がありますがそういうことです)とある一神教が分裂してできてきたものです。元を正せば同じ穴にムジナというわけですが今でも激しく対立している人たちもいるようです。もともと同じ神様を崇めていたのですから一神教であっても仲良くやる方法はいくらでもあったはずです。それが些細は意見の違いにこだわった挙句、こんな世界を作り出してしまったわけです。

日本人の多くは宗教に対して割と淡白です。イスラム教やユダヤ教は今まであまり身近ではありませんでしたが、神様も仏様もイエスキリストもなんだってアリです。誰がどのGodを(こういう言い方をすると怒られそうですが)信じようと別に気にしません。それぞれが自分に合った好きな神様を選んだだけだと思うだけです。そのあたりがイスラム圏やキリスト圏の宗教観を理解しにくい一番の原因でしょう。

揉め事は内輪揉めほどタチが悪いものです。赤の他人同士のケンカは終わってしまえばそれまでですが、親戚や家族内の揉め事は遺恨を残します。いつまでもウジウジと恨みつらみを言い綺麗に解決することはあまりありません。内ゲバは外ゲバよりも格段に厄介なのです。

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