チャンネルが違いますよ

関東地方の地上波放送にはNHKを除けば6つの民放チャンネルがある。NHK総合と教育(Eテレ)を含めれば8チャンネルだ。民放の番組にはスポンサーがつきその広告収入を原資に番組を作り放送している。そんな番組を見ていると時々変な空気が流れることがある。「あ、それ他局の番組ですよ」。他局の番組の話題が出るとまるでタブーに触れたかのようにスタジオの中が妙な雰囲気になる。

先日はNHKの番組でも「それはチャンネルが違いますよ」などと言っている出演者がいた。ご存知の通りNHKは公共放送でその原資は視聴者からの受信料収入ということになっている。表向きにはスポンサーはいないことになっているが実際のところはよくわからない。だからスポンサーに忖度することはないが政府や政権与党に忖度する態度は度々見られる。NHKはあくまで”公共放送であって国営放送ではない”のにである。

実際にNHKでも民放の番組の話題を出すことはタブー視されている。特定の企業の宣伝をするのと同じように特定の民間企業である民間放送局の宣伝をすることはスポンサー料をもらっていない以上公平さを欠くということなのだろう。かつてのNHKの番組では商品が画面に映る時にはメーカー名や商品名をことごとくテープを貼り付けて隠していた時代があった。あまりに不自然で、容器だけを映してもモノがなんなのかすらわからないようなものもたくさんあった。

それを茶化して一部の出演者はワザとメーカーや商品の名前を口に出したりした。そりゃそうである、「化学調味料」や「うま味調味料」というよりも「味の素」と言った方が誰にとってもわかりやすい。誰にとってもわかりやすく放送することが最優先されるべきなのにツマラナイ”大人の都合”でつまらなくわかりにくい放送になっていた。

民放では番組についているスポンサーの競合企業の商品や屋外看板などが画面に映り込むとその部分にボカシを入れて隠すようなことをしている。画面の中でそこだけボカされていればエロ本やAVビデオと同じようにその部分にだけ視線を引きつけることになる。その結果、「あれはコカコーラだな」とか「サッポロビールの自動販売機だな」ということが逆に否が応でも強調されてしまうのだ。

そんなことをすれば見ている側は「スポンサーの意向だな」と思い、「肝っ玉がちいせぇスポンサーだな」と思う。スポンサー企業が思うほど視聴者はコマーシャルなど見ていないしコマーシャルを見たからといって急に売り上げが増えるわけではない。もちろんコマーシャルを永続的に打つことで売り上げを維持していることは間違いないが、番組の中で他社の製品がちょっと映ったくらいで売り上げを盗られてしまうと本気で思っているのだとしたらその社長は相当にアタマが悪い。

スポンサーやテレビ局が肝っ玉の小さな態度を見せることは、逆に当のテレビ局やスポンサーのイメージを落としている。こんな言い方をすると批判する人も多いが、ニッポン人は女も男も了見の狭い男らしくない態度を一番忌み嫌うのだ。イジイジした女々しい態度が一番嫌いなのだ。最近では男の女子力などと言われてイジイジした女のような男の人気が出ているようだが、そんなことを言っているのは一部のギョーカイ人と芸能人だけだ。いつの世もマザコン男は誰からも嫌われる。

今では”女々しい”というとサバサバして割り切れた豪快な性格の女性を思い浮かべるほど女性の方が”男らしく”なっている。こうなってくるとLGBTどころかそのうちに性が入れ替わってしまうのではないかと思うこともある。これを”性反対”という。

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