オノマトペってなに?

擬声(音)語や擬態語などをまとめてオノマトペというのはご存知だろう。「お腹がペコペコだ」と言えば空腹を表す形容詞になるし、「(感情が)イライラする」と言えば副詞や形容動詞になる。というボク自身は日本語の文法は得意ではないのであまりボロが出ないうちにやめておくが、口語で直感的に簡易な表現として便利に使える言葉だと思う。

オノマトペとは元々は古代ギリシャ語のonomatopoiiaで、「言葉」という意味の”onoma”と「作る」という意味のpoieinの合成語だと言われている。日本語でいえば「造語」というような意味だろうか。ところが日本語では多用されるオノマトペだが外国語ではほとんど見かけない。それもそのはずで、日本語と違って「ワンワン」とか「ニャーニャー」というような単純な音の繰り返し表現ではなく、例えば英語だと「ブラブラ(と歩く)」は”amble”だし「ピヨピヨ(と鳴く)」は”cheep”という表現になる。日本語の擬音語や擬態語とは似ても似つかない。

日本語の「苛立つ」から「イライラする」という言葉が生まれるように一つの語幹を変化させてより強い具体的な表現を作ったのかもしれない。このあたりは学問としても研究されているくらいだからシロートが安易に口を挟むべきではないような気もする。

オノマトペの良さは状況を直接的具体的に伝えることができるという意味で医者の問診などではしばしば用いられる。一口に「痛い」といっても痛みかたの違いによってその原因が異なることはごく普通だ。

オノマトペの良さは状況を直接的具体的に伝えることができるという意味で医者の問診などではしばしば用いられる。一口に「痛い」といっても痛みかたの違いによってその原因が異なることはごく普通だ。

 ズキズキ痛む
 チクチク痛む
 シクシク痛む
 ヒリヒリ痛む

などと使い分けることでその痛みがどのような様子なのかを具体的に伝えることが可能になる。「お腹が痛い」と言ってもそれが食べ過ぎによるものなのか食中毒なのか虫垂炎(いわゆる盲腸炎)によるものなのか「痛い」というだけではよくわからない。しかし「ヒリヒリ痛い」と言えばその原因が内蔵ではなく皮膚に近い部分ではないかと推測することができる。ただしお互いが意思疎通するためには双方に共通の認識があることが条件だ。

しかしオノマトペを使いすぎると繊細な表現が失われることがある。形容詞や副詞の多くがオノマトペで代用されてしまってより具体的に説明し表現することで細やかな状態を想像させて感じさせるのではなく、状況を直接的に表現してしまうことで受け手の自由なイメージの広がりを削いでしまうことにもなりかねない。

時と場合によってオノマトペを使いこなすことでより豊かな日本語を操ることもが可能になるのだとその奥深さに改めて感慨を深めている。

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